第七話
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はよっぽどましだ。
「そういえば、カズ君は高校とかどうするか決まってるの?」
「全く決まってないな」
「あ、そうなんだ?」
殺女が少し意外そうに聞いてくる。そこまで意外か?
「いや、カズ君っていっつも、何にも考えていないようでかなり考え込んでる感じがするから」
「それこそ誤解だぞ・・・俺は基本、かなり行き当たりばったりだ」
「でも、それにしてはどんな事態にも対応できてない?」
「たいていの事態には対応できるからな、俺の能力」
たいていのことは出来る上に、陰陽術や妖術の類ではないので、その辺りを封じられても使える。
「まあ、普段からそんな感じなんだから、高校なんて決まってるはずがないだろ?通学も、飛べば時間なんて大差ないし」
「そっか・・・カズ君は、ここから通えるところ、が日本全国だもんね〜」
そう言うわけだから、これといって決まっていないのだ。
公立高校なら安く済むし、私立高校なら、学園祭とかが楽しそうだ。その辺りについて考えると、かなり悩む。
「ちなみに、殺女は?」
「私も決まってないかなぁ・・・ほら、席組みのことでかなり有名になっちゃってるから・・・」
「選ぶ高校も、その辺りがどうにかなるところじゃないといけないか・・・」
となると、かなりの名門校か歴史が異常なほどに深いところにいく、もしくは陰陽師や妖怪について学べるところでないといけない。
席組みが通っていても、何もおかしくないところでなければ。今みたいに隠して過ごすのも面倒だし。
「・・・ま、なるようになるだろ。特に、オマエの方は」
「うん、そうだね〜。どこを受けるか決まったら教えてね?場所によっては、私もそこを受けたほうが違和感はないだろうし」
「一応、表向きはパートナーってことになってるからな、俺達」
そして、そのまま食事を終え、食器を片付けて俺と殺女は学校に向かった。
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「・・・今、なんて言った?」
「なんてって・・・まだ決まってない、そう言ったけど」
「ふざけてるのか?」
「超本気」
で、進路相談。
俺は担任にそう、はっきりといっていた。
「・・・いま、どういう時期か分かってるか?」
「中学三年生の一月。もうとっくに私立どこを受けるか決まっているべき時期。ただし、陰陽師や妖怪はその特殊な事情により、願書の締め切りがギリギリまで持たされている」
「だからって、ここまで先延ばしにする人はいないぞ・・・」
そうは言われてもなぁ・・・今朝はああ言ったけど、俺って、実際には殺女以上に複雑な事情だし。
ほら、正体不明の第三席とか、全滅したことになってる鬼道の生き残りとか、光也が後見人なこととか。
「とはいえ、まだ
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