第六話
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くれるかしら?」
「はーい。どこか部屋って空いてる?」
移動先があるなら助かるんだが・・・
「今住んでるお部屋の隣なら空いてるわよ?」
「・・・ま、もういいか。じゃあそこに移動しますね」
今はもう、あのころみたいに人との繋がりを作らない気はないし、機会があれば移動したいなぁ、と考えながら今に至ってしまった。
ちょうどいい機会だと考えよう。
「ふぅ・・・荷物運び、よろしく。式神展開」
自分で運ぶ気はさらさらないし、今は殺女の問題を片付けないといけない。
そう言う理由から式神を四体ほどだし、俺と殺女の二人はひとまず俺の部屋に向かう。
「さて、まずは現状の確認から。必要最低限のことは全部聞くから、全部答えろ。いいな?」
「はい」
了承も得られたところで、ノートとペンを準備して質問を始める。
「じゃあ、まずは本当に確認の段階から。住む場所のあては?友達の家とか以外で」
「ない」
ま、これは当然だよな。
最後のは、念のために加えた。
「次。今回の任務に拒否権は?」
「ない」
となると、探すのは絶対に必要なことだ。
野宿は・・・出来そうだけど、何の問題もなくやれそうだけど、さすがにさせるわけにはいかない。
「じゃあ、こっからは俺が知らないところ。お前の家事スキルは?」
「と、いうと?」
「料理、洗濯、掃除、などなどを指す」
「・・・掃除なら、何とか・・・」
壊滅的なのかよ・・・
「いや、お願いだから言い訳くらいはさせて」
「・・・聞いてやろう」
「私はこれでも名家の生まれで、家には当然のように侍女というか、家政婦さんというか的な人がいて、ね・・・」
これだから名家は・・・それくらいは最低限出来るようにしとけよ。
「掃除は自分の私物をいじられるのがいやだったから出来たんだけど、他はからきしダメになりました、ハイ」
「雇うわけにもいかないしな・・・かなり面倒な条件になったぞ・・・」
洗濯はすぐにできるようになるだろうが、料理はどうなるか分からない。
毎回外食というわけにもいかないし。絶対に栄養バランスが大変なことになる。
「というか、そう言うカズ君はどうなのさ!鬼道の家だって名家でしょ!」
「そうだな。この部屋の現状、他の部屋の現状、夏休みの盆前から今まで何の栄養問題もなく暮らしていること、冷蔵庫の中を見れば分かるかな?」
「参りました」
殺女は確認するや否や、そう言ってきた。
ぶっちゃけてしまえば、家での修行でやることがなくなってからはひたすらそう言うことをやっていた。
家にいて何もやっていないと父さんが面倒だったし、その辺のスキルをあげていく分には、さすがに文句も言えない。
「や
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