第四話
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を終えて座る前・・・席組み第四席、登録コード『化け狐』の稲葉前。
その横に座っていた豊・・・席組み第五席、登録コード『白澤図』の粂神豊が司会者の説明を求める視線を無視したため、その横にいた少女に助けが求められた。
「えっと・・・その・・・すいません・・・」
「謝らなくていいよ、みゃんみゃん。よく頑張った」
が、いかんせん緊張しているため、何も答えられずに終わる美羽・・・席組み第六席、登録コード『化け猫交じり』の匂宮美羽と、それを慰める殺女・・・席組み第九席、登録コード『金剛力』の土御門殺女。
「そう言うわけだから、今回は一部の情報を公開するだけで勘弁願いたい」
「もちろん、それ以上は絶対にダメ、というラインのギリギリまでは公開する」
「スマンな、みなのもの!」
そして、説得するような口調で話す鈴女・・・席組み第八席、登録コード『式神使い』の星御門鈴女。
きわめて冷静な口調で話す匁・・・席組み第七席、登録コード『刀使い』の九頭原匁。
ガッハッハ!と大声で笑っている拳・・・席組み第十席、登録コード『雷撃』の雷剛拳。
俺以外の席組み全員から拒否されて、司会者は困ったような表情になる。
「いや、ですね・・・私達も今回、新しい席組みがわかる、という体で番組を作っているんですよ・・・何とかなりませんかね?」
「ならん。諦めろ」
「そんな・・・」
が、そんな司会者の懇願を始めて喋った豊がばっさりと斬り捨てる。
「まあまあ、いくつか情報は公開するから」
「そうですか・・・まずは、それからお願いします」
殺女が声をかけると、カメラが殺女を中心にとって、殺女はポケットから取り出した紙を見て、話す。
「まず、性別は男。まだ卵なので名前は公開できません。席は第三席に入ります」
「えっと・・・年齢、などは?」
「機密事項ですね」
そして、殺女は最後にもう一つだけ公開した。
「最後に、登録コードを発表します」
「どんなものでしょう?」
登録コードがその陰陽師の家を特定する材料になるかもしれないと考えたのか、司会者の表情が真剣なものになる。
周りを見てみると俺以外のクラスの連中も真剣な表情だった。
中にはタブレットやらスマホやらを準備し、すぐに検索できるようにしている。
「登録コードは『型破り』。卵でありながら席組みに入ること、席組みでありながらその情報を公開できないことなどから、この登録コードに決まりました」
「えっと・・・つまり、その家をあらわしているものでは・・・」
「ないですよ。奥義を会得していないのに家の名前を使うわけにもいきませんから」
司会者が本格的に困った表情をしているのが面白い。
「で、では・・・最後に一つ」
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