第四話
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のに、何でそれを覚えてないのか・・・」
「ヒーローは言いすぎだろ・・・確か、その特番を見る関係で一限はつぶれたんだっけ?」
「そうだよ!で、新しい人が入る前のランキングと新しい人が入った後のランキングを作るために、こうして作ってたんだよ!!」
何でこんなに遅くなったのかというと、まだ未熟な卵を席組みに入れる関係で反対意見を出してきた人たちを光也が説得するのに時間がかかったからだ。
「おーい。もうそろそろ始まるから、席につけー」
と、そこで担任の大竹先生が入ってきた。
「あ、大竹先生!先生もこのランキング付けに協力してください!」
「稲葉前さんに一票!」
力強く言い放った。いっそ清々しいな。
「じゃあ、これで男子の方で作ってもらったランキングは完成だな。女子の方は出来てるか?」
「はい、出来てます!」
「じゃあ、二つとも黒板に張っておいて」
なるほど、ランキング付けはこの人の提案か。
「じゃあ、全員席に着いたな。もう後数分で始まるから、しっかりと視るように」
そして、特番は始まった。
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「えー、それでは、只今より新しい席組み、その序列から発表したいと思います!」
そう言う司会者の後ろには、カーテンによって仕切られた空間がある。
今までどおりなら、あの先に席組みの人たちが序列どおりに並んでいるはずだ。
「今回は一人新しい人になったとのことで、どんな人が入ったのか。そして、どのお家の方なのか。今からわくわくしますね。ちなみにですが、まだ私も知らされておりません。生放送ですので、知るのは皆さんと同じタイミングに・・・と、あまり長引かせるのも良くないですよね。では、開けちゃってください!」
司会者の声と同時にカーテンが開かれていき・・・そこには、左から三つ目の席だけ空けて、九人が座っていた。
「おや?今までどおりの方々は既にいるようですが・・・新しい人はどうしました?遅刻とかでしょうか?」
「いや、あいつは来ない」
司会者の言葉を、白夜・・・席組み第一席、登録コード『降神師』の夜刀神白夜が遮った。
「こない・・・というのはどういうことでしょうか?」
「そのままの意味じゃよ。これから説明するが、第三席が誰なのか、公表することは出来ん」
そして、白夜の言葉を慈吾朗・・・席組み第二席、登録コード『犬神使い』の犬神慈吾朗が続けた。
「では、説明に入りますわ。今回の第三席はまだ卵の立場であり、陰陽師として一人前とはいえない状態。そんな状態で公表してはいけないという結論になりました」
「卵って・・・それは本当ですか、席組みの皆さん!?」
驚く司会者を気に留める様子もなく、説明
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