第三話
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で、明日には鬼退治に行くことになり、俺は面倒なのでさっさと現地の方で宿を取ってそこでラノベを読んでいる。
それと、何故鬼退治なんてことを席組みがやるのかを聞いたところ、鬼の属性が一箇所に集まった結果、イザナミが顕現する危険があるからだとか。何でそこまで考えるのか、本当に面倒極まりない。
と、一冊読み終わったタイミングで仕事用の携帯に着信があった。
「はいもしもし。どちらさまでしょう?」
『ヤッホー寺西君』
「土御門さん・・・であってます?」
『おー、大正解!』
何てテンションの高い人だ・・・あの場で必要だったとはいえ、全員と連絡先の交換をしたのは間違いだったかもしれない。
仕事用だけで収めておいたのは、まだ良かったか。
「それで、どういった御用で?」
『暇ならどこかに遊びに行かない?』
何のためらいもなく俺が暇だと決め付けてきた・・・席組みとして有名なやつと遊びにいくとか、周りからの好奇の視線がどうなることか・・・
「スイマセンが、これでもショックが抜けきっていませんので・・・」
『そっか〜。じゃ、仕方ないね。また明日!』
最後まで聞ききる前に電話を切った。
はぁ・・・さすが席組み、キャラが濃そうだ・・・
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「ん〜・・・これで終わりかな?」
「多分そうですね。そこらじゅうに放った式神に反応もないですし」
そう言いながら俺は式神を回収する。
少なくとも大量発生、というレベルではなくなったわけだし、これで解決だろう。
あとは、大量発生の原因が分かるといいんだけど・・・ま、面倒だし偶然ってことで片付けるか。
「さて、それじゃあ・・・始めようか」
「はい?一体何を・・・!?」
その瞬間、土御門さんが叩きつけるように拳を放ってきた。
慌てて避けたけど・・・クレーターできてるよ・・・何にも使ってないはずなのに・・・
「・・・何のつもりですか?」
「いや、ね。ちょっと拳と拳のぶつかり合いでもしてみない?」
「その意図は?」
「その作った表情が気に入らない!」
そう言いながら再び拳を放ってきたので、俺はその腕をつかみ、投げる。
背負い投げを途中で放した形だ。
「やっぱり、体術も出来るんだ」
「アンタほど極めちゃいないけどな」
投げた瞬間に膝でけられた後頭部が痛い。
かなり素早くやったはずなんだが、何であのタイミングで攻撃を返してこれるのか・・・それに、しっかりと着地しやがったから俺しかダメージ食らってねえ。
「それでも、できるんならいいよ。さぁ、始めよう」
「・・・拒否しても無駄そうだな・・・」
俺は腹をくくって拳を構える。
「もしかし
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