第二話
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滅だと思ったら、生き残りだ、というやつが一人目の前にいるんだから。
「・・・どうやって白澤に襲われて生き残る?」
「殺したよ。白澤に連れられてきた妖怪もろとも、全滅させた」
「キサマが霊獣殺しだと?」
「そうだ。確かに俺は卵だけど、奥義とは別で力があるからな」
「・・・言われて信じると思っているのか?」
「全然」
はぁ、面倒だ・・・何で俺がこんなこと・・・
「じゃあ、どうしたら認めるのです?」
「手合わせをしろ」
「・・・もういいです。それでいきましょう」
一番手っ取り早い気がしてきた。
「では、光也。下の修練場を借りるぞ」
「ええ、どうぞ。皆さんも、寺西さんの実力を知るためにもどうです?」
「あ、その前に一つ」
全員が移動を始める前に、俺は声をかけた。
「なんでしょう?」
「水を一杯」
「・・・?どうぞ」
首をかしげながらも水を一杯差し出してくれたので、俺はそれを操り、自分の周りに漂わせながら、修練上に向けて歩き出す。
「そうだ。もし他にも納得できてない人がいたら、その人たちも参加してくれて構いませんよ。大した手間ではないですし。もちろん、第四席から下の人で、ですけど」
どづせやるなら一度に片付けるため、俺は席組みのやつらにそういった。
さて、能力は使おうか・・・やっぱいいや。のども渇いたし、水は飲んじまおう。
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「では、皆さんは同意していただけた、ということでいいですか?」
あの後、俺は刀と体術だけで七人全員をのした。開始数分の出来事だ。
はっきり言うと、白澤を殺したせいか、あの人たちを脅威だとは思わない。
冷静でさえいれば、大した手間もなく圧倒できる。
「・・・いや、だが、」
「見苦しいですわよ、豊。現に私達は七人がかりで負けたのです。認めるしかないでしょう」
「・・・・・・」
無言になった。なんとなくだが、あの二人の力関係が分かる気がするな。
「では、寺西さんははれて席組み入り、となります。登録コードはどうしますか?」
「そういえば、そんなのもありましたね・・・家関係で作れないですし・・・」
「まあ、そこまで焦らなくてもいいですよ。ただ・・・できる限り早い段階で補充したことを発表したいので・・・」
「出来る限り急ぎますよ」
まあ、適当に何か決めるか。
「では、これで寺西さんの話は終わりです。次に、三峰で大量の鬼が出現したそうなので、誰か二人ほどで退治に行って欲しいのですが」
鬼って・・・それくらいただの陰陽師に任せちゃダメなのか・・・
数が数なのかもしれんが、だとしてもわざわざ席組みにやらせなくても・・・ランク持ちにやらせれ
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