第一話
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ですか?奥義を継承したものはもう一人もいませんからこの土地についてはいったんそちらに返却しますし、僕のほうも、まあ何とかなりますから」
「そ、それは・・・」
まあ、この人たちの目的は分かるけど。
今まで国からして見たら危険因子でしかなかった鬼道の人間を、自分達の言うことを聞く状態にしておきたかったんだろう。まあ、そんなつもりはないけど。
「では、僕はこれで。何か僕に伝えないといけないことがあったら、こちらまで電話してください。仕事用の携帯の番号です」
「え、あ!ちょっと!」
なにやら呼んでいるが、もう相手にする必要もない。
最低限伝えておかないといけないことは伝えたし、何かあった際の連絡先も渡した。
道を塞ぐようにたくさんの人が立ってはいたけど・・・掻き分けて進むのも面倒だから、水に乗って飛び去る。
まずは・・・住む場所を確保しないと・・・
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「よかった・・・住む場所確保できて」
俺はあの後、よく依頼をしてくれているマンションの大家さんに相談に行った。
今回の件について相談したら、快く二部屋貸してくれた。一部屋は普段過ごす部屋。もう一部屋は、仕事用の部屋だ。通っている中学の学区からは外れるけど、(ってか、県外)結構いい物件だと思う。
またあいつらが来たとき、俺が普段過ごす部屋に入れたいとは思わない。そのためにも、普段すごす部屋から出来る限り離れた部屋を取った。
「・・・電話だ」
そして、一息つくまもなく仕事用の電話に電話がかかってきた。
「はい、もしもし」
『初めまして。私は闇口光也といいます。陰陽師課のトップ、のようなことをしています』
「・・・何の用ですか?」
もう少し時間を置いてから電話してきてもいいじゃないか。
『いえ、今回のことでいくつか手続きしてもらわないといけませんので、その件について電話させていただきました』
「そうですか・・・手短にお願いできますか?」
『直接書いていただかないといけない書類もありますので、そちらに向かわせていただきたいのですが』
「・・・今から言う住所に来ていただけますか?」
『ハイ、分かりました』
俺は早速、仕事用に借りた部屋の住所を言って、電話を切った。
そして仕事用の部屋に移動してしばらくたつと、光也とやらがたずねてきたので、部屋に入れる。
「まだ越してきて一時間もたってないから、何もないぞ」
「構いませんよ。では、早速ですが話を始めさせていただきます」
机と椅子だけは準備してあったので、そこにかけて話を始める。
「まず、苗字についてです。あなたは一族の中に奥義を会得したものがいなくなりましたので、陰陽師としての
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