【ゼロの使い魔】編
021 ロサイスでの騒ぎ
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か無い。……のに、サイトが負けるイメージが出て来ないのは何故だろうか?
(ルイズは一体──)
普通に<純泣h子爵と力の差を考えるなら、サイトに諫言を投げ掛ける立場であろうルイズは、子爵に対して呆れた表情を向けているだけでサイトに諫めない事を思うと、僕と同じようにサイトの勝利を確信しているようだ。
SIDE END
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
SIDE OTHER
ロサイスの一番上等な宿から少し離れた広場。そこである男が杖を構え、その相手と雌雄を決さんと、厳かな雰囲気で直立していた。
「ギーシュ、開始の合図は君に任せた」
「判ったよ。……それじゃあ、僕がこのコインを上に弾くから、そのコインが地面に落ちた瞬間から開始としよう」
「それで良いよ。子爵は?」
「……僕もそれで構わない」
対峙していた男の1人──才人はギーシュに開始の合図を求め、ギーシュはいつも才人との模擬戦闘の時に採用している合図を2人へと提案した。才人と対峙しているもう1人の男──ジャン・ジャック・フランシス・ド・ワルドも、ギーシュの提案に思うところは特に無かったのか、ゴネる事無く承諾した。
「いこうか、デルフリンガー」
<応よっ!>
「何だいそれは?」
才人はギーシュがコインを用意している間に、どこかとも付かぬ場所から無骨な鞘に納められた大剣を取り出し、その大剣を抜き放つ。……すると、その大剣がいきなり喋ったのでワルドは眉をしかめながら才人に訊ねる。
「インテリジェンス・ソード。俺の武器だよ。よもや反則とは言わないよな? ……あ、心配しなくも峰に反すから安全面については安心? してくれ」
「減らず口をっ……!」
才人は今から決闘≠ネんて荒事を起こすのに、安心とはこれ如何に≠ニ思ったのでクエスチョンマークを付けるが、ワルドはそんな才人の飄々とした態度が気に入らないのか、元よりしかめさせていたその顔をさらにしかめさせる。
「いくよ? それっ!」
ギーシュの弾き上げたコインは万有引力の法則に則り、やがて地面の石畳の上に落ちて金属音特有の甲高い音を鳴らした。
「初手は貰った! “エア・カッター”!」
「なっ!? 卑怯よ!」
ワルドはギーシュがコインを弾いた瞬間に詠唱していた魔法を放つ。ルイズがワルドに抗議しようとするが、一応これは決闘≠ナ開始の合図はコインが地面に着いた瞬間。……故に、ワルドがした事は別にルールに抵触していない。
「ルイズ、大丈夫だ。……喰らえ“デルフリンガー”」
才人に迫る不可視の刃だったが、才人は慌てるでも無くルイズを宥め、デルフリンガーを一振りするとワルドが放った魔法が、デルフリ
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