【ゼロの使い魔】編
021 ロサイスでの騒ぎ
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反面大人数を一気に乗船させるような構造にはなっていない。赤レンガの建物が施設の中央にあり、敵味方を問わず司令部として利用された──こんな感じのウィD程度の知識しか無いが。
「ルイズ、どうして僕の言ってる事が判らない?」
「何度も言ってるでしょう? 私はユーノと一緒の部屋に泊まります!」
ロサイスの一番に上等な宿の前でヒゲヤローがルイズと一緒の部屋に泊まる≠ニゴネだした。……これまでにサイトの力業によって、思惑という思惑をほとんど潰されてきたヒゲヤローはかなり焦燥していて、何時ものキザったらしい態度は全く見て取れない。
「そこまでだワルド子爵」
「五月蝿い! 関係の無い外野は黙っていろ! これはルイズと僕の問題だ!」
「いや、ルイズも困ってるみたいだし、女性のワガママをいっそ聞いてやるのも男の甲斐性。……あまりに強引過ぎると女性にモテないぞ?」
ルイズとヒゲヤローの2人──否、ヒゲヤローの醜態を見兼ねたサイトが2人の言い争いを仲裁しようとするが、それがまたルイズの眉間に皺を増やす結果と知らずに、ヒゲヤローからは横柄な態度で口さがない言葉が出るばかり。……サイトはそんなヒゲヤローの横柄な口調にも柔和に、やんわりと対応する。
「ルイズに何やら伝えたい事があるんだろうが、今回は観光旅行でも婚前旅行でも無い。……任務中だ。私事はまた今度にして、今回は弁えてくれ」
「しかし! ルイズに何かが有ったら、どう責任を取るつもりだ!?」
「そうならない為の俺達だろうに。……あれ? そんな事を言うということは、もしかしてワルド子爵にはこの任務を遂行出来る自信がお有りで無いと」
「どうして、そうなる!? どうやら君にはこの任務を遂行出来る自信が余程有るようだね! 良かろう! だったら君のその手腕を──その自信の程を、このジャン・ジャック・フランシス・ド・ワルドに見せてもらおうか!」
サイトの絵に描いたような挑発に、ヒゲヤロー──ジャン・ジャック・フランシス・ワルドは激怒した。
SIDE END
SIDE ギーシュ・ド・グラモン
僕はワルド子爵とルイズの言い争いを──修羅場を胃を痛めながら、どう収拾を付けようか策を練りながら静観していた。
「決闘だ!」
そんな感じで静観していると、サイトがルイズと子爵の言い争いに仲裁に入ったと思ったら、あれよあれよの内に何故だかサイトとワルド子爵が決闘する事になった。……何が起こったのか判らなかったかもしれないが、僕もどうしてこうなったかが判らない──なんて事は無く、サイトの挑発に子爵が乗せられただけだ。
魔法衛士隊の隊長。要はエリート中のエリートというモノで、在野のメイジであるサイトには勝ち目なん
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