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転生とらぶる
コードギアスR2
0663話
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棄にしか感じられない最期を迎えたシュナイゼル。だが、それはある意味で虚無を抱えたシュナイゼルらしいとも言えるだろう。

「オーブから引き抜く訳にもいかないしな」

 そもそもオーブはSEED世界の頂点に立っている国である。島国でしかない小国に俺達シャドウミラーが協力して世界を治めたという意味で、成り立ちとしては陽光と似たようなものだ。だが、ギアス世界よりもより強固な支配体制を敷いている――とは言っても労力の少ない間接統治だが――うえに、地球だけじゃなくてコーディネーターのいるプラントまでも支配下においている。そして陽光よりも小さな国である以上、人手不足はシャドウミラー以上に深刻ともいえる。
 何しろシャドウミラーは純粋に人だけの規模で考えればオーブどころではなく、1つの部隊程度でしかないのだ。それを考えれば人手が足りないのは明らかにオーブだった。
 それでも異世界間貿易をやっている関係である程度の内政要員や外交要員が必要なのは事実なんだが……

「その辺はもう少しエザリアに頑張ってもらうしかないだろうな」

 結局はその結論に落ち着いた俺の言葉に、マリューが溜息を吐く。

「そうするしか無いとは分かっているけど、それでも彼女には同情するわね」
「あ、でももう少し頑張ればそっち関係も補充されるかもしれないわよ?」

 ふと、レモンがそう呟く。
 コーネリアやスレイといった話に参加していなかった面々の視線を受けたレモンが、意味あり気に笑みを浮かべて視線を俺へと向ける。……俺?

「どういう事だ?」
「あら、薄情ね。もう忘れたの? あやか達の卒業式が来週って話だったでしょ? で、アクセルは彼女達が18歳になったらシャドウミラーに……引いては恋人として迎えるんでしょう? ならあやかや千鶴は現在進行形で外交や内政に関して動いているんだから、シャドウミラーに所属してからそっち関係の仕事を任せるというはありなんじゃない?」
「……ああ、そう言えばそうだったな。卒業パーティを開くから来てくれとも言われていたんだったか」

 ギアス世界のゴタゴタがあったせいですっかり忘れていた。それを思い出させてくれたレモンには感謝だな。

「確かに財閥やら大企業の一員として活動しているあやかや千鶴なら内政や外交に関して十分すぎる程の力量はあるだろうな。だが、高校を卒業するまでとなると後3年はあるぞ?」
「3年もあるか、3年しか無いか。その辺はあの子達の考え方次第よ、コーネリア。その3年であやかと千鶴の2人がどこまで内政や外交の能力を伸ばせるか。少し楽しみではあるわね」
「そう言えば、あの4人は結局同じ高校に進学するんだったわよね?」

 ふと、マリューがそう尋ね、俺はそれに頷く。

「ああ。あやか、千鶴、円、美砂の4人だけじゃなく
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