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魔法少女リリカルなのは〜転生してうちは一族になりました〜
第六話「悲しみを越えろ」
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今の俺の姿見ろよ……半裸だぞ?
しかも柱間の顔が胸ついついて、丁度位置的に柱間にすずかがキスしているような感じだ。
「はぁ……なんかすっかり私のことなんて蚊帳の外よね」
アリサが抱き合う形の俺達を呆れた様子で見ていた。
アリサの声で我に返ったすずかが慌て俺の胸から離れる。
まあそりゃ恥ずかしいわなぁ……。俺もいつまでも半裸でいるわけにもいかず、服を拾ってそれを着る。
「じゃあ今度は私達から質問していいかしら?」
「ああ、いいだろう」
質問の内容は大体検討がつく。だがその前に一つ条件をつける。
「俺のこれから話す内容は決して誰にも話してはならない」
もし仲の良いなのはに俺のことを話せば、トビの正体が俺だとばれるのは間違いない。
2人は俺の条件を呑み、俺の話しを聞く。俺が話したのは自分が忍者であり、魔法絡みのことは話してはいない。実際に証明するため忍術も幾つか披露したりもした。詳しい理論など説明してもわからないだろうしな。
「忍術って便利ね……」
アリサが俺の影分身を確かめるようにペタペタと触っている。
「凄い……身長まで変わるんだ」
沈みこんでいたのが嘘かのように、変化の術ですずかに化けた俺をアリサと同じようにすずか自身が触ってくる。もういいだろうと思いそれぞれの術を解くと名残惜しそうな顔になる。
アリサに至ってはもっと見せろとせがんできたため、望みどおりある忍術を見せてやる。
「お色気の術!」
「ぶっ!?」
俺の姿が変わり思わず吹き出すアリサ。
俺が変化したのはアリサ自身だ……しかし、衣服を一つも纏っていないのだ。
大事な部分は煙で隠れているが、全裸であることに変わりない。
「この格好で外を出歩いてやろうか?」
「こ、この変態っ!!」
仁王立ちで挑発するとアリサが殴りかかってきた。
そこからはいつも通りだった。
俺がアリサをからかい、それをアリサが追い回し、すずかが困ったような笑顔を浮かべながら俺達を止めようとする。
「そこになおれ!この女の敵!」
まあ……悪くないなかもな。
こういう騒がしい“世界”も……
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