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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第404話】
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される。


「何ぶつくさ言ってんだよ! 隙だらけだッ!」


 形成された光刃で、早速斬りにかかる一夏だが、男にはその太刀筋を見極められてるためかシールドバリアーにすら掠る事すらなかった。


「くそっ! ヒラヒラ避けやがって……!」

「あぎゃぎゃ、回避は戦闘の基本だからな。 お前程度の太刀筋避けるなんざぁ、訳ねぇってな」

「ッ……! ウォォオオッ!!」


 男の挑発じみたその言葉にのせられ、表情が険しくなると共に武装腕に形成された光刃で攻撃を続ける一夏。

 だが一撃一撃が雑になり、大振り化していた。


「一夏! 手を貸――」

「アインスッ! ツヴァイッ! 拘束しなッ!」


 背中の翼から射出された羽が、篠ノ之の機体周囲に向かうと同時にその身体をAICで固定させた。


「クッ……こんなのを使って戦うとは、男として恥ずかしくないのかッ! 貴様はッ!」

「ハッ! 恥ずかしい訳ねぇだろ馬鹿。 つか元々ユーバーファレン・フリューゲルはそれを前提に作られる予定だった機体だ。 お前だって単一仕様使ってるじゃねぇか」

「てめぇッ! 余所見してんじゃねぇッ!」


 一夏の攻撃が続く中、余裕があるのか篠ノ之との問答をした男。

 時折、一夏の隙を狙って回転ノコギリの刃を当ててシールドエネルギーを削っていく――そして遂に、雄々しく輝きを放っていた零落白夜の光刃の形成が終わってしまった。


「ッ……エネルギー切れ……。 箒、回復――」


「クッ……済まない、脱け出せそうにないッ!」


 AICにより拘束され、身動きすら出来ない篠ノ之。


「あぎゃ。 幾ら回復出来るっていってもこうして回復出来る側を拘束すればお前はただのエネルギーの無駄遣いしか出来ない餓鬼にしかならないってね」

「……ッ。 てめぇ……!」


 一夏は相手を睨み、敵意を示すが男は――。


「あぎゃ、まだヤル気かい?」

「回復出来なくても、俺はまだ戦える! まだてめぇに負けてねぇッ!」

「あぎゃぎゃ……勝ち負けねぇ。 ……前回は俺様が勝ったじゃねぇか」

「へっ! 逃げ出しただけじゃねぇか」


 一夏のその言葉を聞き、言い様の知れないプレッシャーを放つ男。

 まるで全身の血が凍り付く様なそのプレッシャーに、俺の腕には鳥肌がたち始めた。


「……なら、勝ち負けをどう決めるつもりだ? 言っとくが、お前が俺の事を逃げ出したと思うのは勝手だが……あのまま戦えば、お前は俺様に殺されてたぜ?」


 感情の隠らない冷たい言葉、全身に鳥肌が立つのを感じてしまう。


「……あぎゃぎゃ。 おい、下の戦えない女は避難しな。 ……だが有坂
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