第3話
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けた後にコミニティをを解散する”ー確かにこれは自己満足だ。時間が経てば立証できるもんをわざわざリスクを冒してまで短縮するんだ」
ここで言う黙認とは今回だけでなく、それ以降永遠に黙認するという意味でもある。
「ですが時間さえかければ彼らの罪は白日の元に晒されます。なぜなら肝心の子供達はもう…………」
そこまで言って黒ウサギは言葉を切る。フォレス=ガロの黒い噂は耳にはしていたが、予想を上回る外道だったのだろう。
「ジン坊ちゃんまでいたのに、やはり衝突は避けれませんでしたか?」
「そうだな、避けようと思えば避けれただろうな。だが生憎と俺は己の中の正義を信じ、突き進む術しか知らん奴でな。多分無理だと思うわ」
「僕も彼らのやり方には憤りを感じてるんだ」
黒ウサギの問いは正義とジンの硬い意思を崩すことは出来ず、決意を新たにさせるだけだった。
「はあ〜仕方ないデス。まあ黒ウサギも腹が立っていたので。フォレス=ガロ程度なら十六夜さんお一人で十分でしょう」
黒ウサギの評価は的を射ていただろう。だが十六夜も飛鳥も納得いかに顔である。こういうところはさすがは問題児、そう思い通りに事が運ぶはずもない。
「おい黒ウサギ、俺は参加しねえぞ」
「そうね。これは私達の問題だもの部外者である貴方なんか参加させないわ」
その言葉に黒ウサギは又も頭を抱える。どうして彼らはこう仲間というものを大事にしないで自分だけの領域を作るのだろうか。これは先行きが不安になり腹痛と頭痛を覚える黒ウサギだった。正義と耀に至っては小鳥を手に乗せて微笑んでいるのを彼女の三毛猫が警戒していた。
「とりあえず今日は色々あったからな、ゆっくりとしたいな」
「そうね。お風呂に入りたい気分だわ」
「それと三食とちゃんとしたベットがあれば最高」
飛鳥の言葉にジンの表情が曇る。今の自分達が水をを手に入れるには数十Kも先にある川で汲んで来なければならないのだ。そのジンの表情を見た黒ウサギが満面の笑みを浮かべる。
「水に関しては心配要りませんよ。十六夜さんと正義さんのおかげでこんな大っきな水樹の苗と水神が手に入ったんです!」
そう言って苗を掲げる黒ウサギは明るい表情でそう言った。それを聞いたジンは目を見開いて正義を見た。そして思ったのだ、彼は途轍も無いラッキーカードだと。
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