第3話
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ぐれえ知ってるよ。ジンのコミニティ“ノーネーム”が物凄い崖っぷちだってのもな」
「どういう事かしら正義君?」
飛鳥が正義に質問する。
「どうもこうも言ったとおりだぜ?ジンのコミニティは3年前に魔王とのギフトゲームに敗れて経営すら危ういって事さ」
正義は当たり前の事の様にさらっと言ってのける。
「本当なのジン君?」
今度はジンに質問する。
「・・・・」
ジンは俯いて黙ってしまった。
「それでガルドさんよ?アンタが言いたいのはこんな何もできないコミニティより自分のコミニティに入らないかっていうお誘いだろ?」
正義の言葉に今度はガルドは驚かされた。
「ええ、その通りです。黒ウサギともども私のコミニティに入りませんか?視察と検討をしてくれるならー」
「悪いが俺はジンのコミニティに入るって決めてるんでね。なんせ魔王と激突できんだろ?そっちの方が楽しいからな、俺は楽しい方に掛けるね。お前等はどうする?」
ガルドの言葉を正義が遮るように宣言し飛鳥たちに聞く。
「私も結構よ、ジン君のコミニティで間に合ってるもの。春日部さんはどうかしら?」
「私も、別に構わない、私は友だちを作りに来ただけだから」
「あら?なら私が友達一号に立候補してもいいかしら?」
「それなら俺も立候補するぞ、共有出来るものがあると嬉しいからな」
「うん、久遠も正義も友達。私とは正反対だから尚更」
3人はジンとガルドがポカンとしてる間に話を進めた。
「おいジン、喜べよ。子供なんだから嬉しがれって、人間ってのは小せえ頃にそういう感情出しとかないと後悔するぞ」
「それって私のことを言ってるの?」
耀が少し怒ったように正義を睨む。
「耀は感情豊かだぞ?それに可愛いと思うし」
「そ、そうかな?そんなこと言われたの初めて」
正義の言葉に耀は少し照れる。
「あの理由をお訪ねしてもよろしいでしょうか?」
ボウっとしていたガルドが理由を尋ねる。
「理由?んなもん決まってんだろ。こっちの方が面白そうだからだよ。お前らのコミニティに入れば確かに色々ありそうだ」
「そうですとも!そんな名無しより名も旗も「だけどな」だけど、なんでしょうか?」
ガルドは自分のコミニティをアピールしようとするが正義はまた話し出す。
「それだけだ。ワクワクする相手と戦うわけでもねえ、それに俺は定められた未来や将来、確定された事や習慣なんて下らないんだよ。己の身の保身より強い奴と戦う、お前らのコミニティじゃそれが期待できない。だからノーネームに入るんだよ。それとな」
正義は一旦言葉を切り、ガルドをまっすぐと見つめてはっきりと言い切った。
「俺は気に食わない奴とは組む気はねえよ、だから失せな」
そして
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