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問題児+異能者が異世界から来るそうですよ?
第3話
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毛並みもいいし素敵な旦那さんなのでサービスしちゃいます」
店員はにこやかに微笑んだ。
「なんだよ、さっき聞こえたのこいつの声か」
そう言うと正義は三毛猫の喉を撫でた。
「ニャーン ニャウ ニャーン(姉ちゃん、いい猫耳と尻尾だにゃー)」
「いやですよ、お客さん」
「箱庭ってすごい、三毛猫の言葉がわかる友達がたくさんいる」
耀が嬉しそうにする。
「ちょっと待って、あなた達猫と会話できるの?」
「「うん(ああ)」」
「まさか、猫以外の動物とも意思疎通って可能なの?」
「私は生きているならなんでもできる。折原は?」
「正義でいいぜ、俺は生きていようがいまいが関係なくあらゆる種族の言葉がわかるぞ。今だってそこの野鳥の考えてることだって手に取るように分かるしな」
「2人は素敵な力なのね。羨ましいわ」
「そうでもねえよ、この力のせいで何度も命を・・・」
「おんやぁ?東区画の最底辺コミニティ“名無しの権兵衛”ことジン=ラッセルじゃないですか?今日はお供の黒ウサギはいないのですか?」

正義の言葉を遮るように下品な声が聞こえてきた。
振り返ると2メートルはあるだろう体格に鋭い爪にスーツを着た男が立っていた。
「僕たちはノーネームです。“フォレス=ガロ”リーダー、ガルド=ガスパー」
ジンはガルドと言う名の男を睨みつけるが本人は意に介さなかった。
「黙れ、この名無しめ。聞けば新しい人材を召喚したそうじゃないか?コミニティの事情を話さなければ上手くいくとでも思ったのか?コミニティの誇りである旗と名を奪われてまだコミニティを続けているものだ。ーそう思いませんか?お嬢さ方に紳士さん?」

そう言ってどっかり勝手に隣に座る。
「相席を許した覚えもないのに名を名乗らずに座るだなんて無礼ね」
「これは失礼しました。私は、箱庭上層に陣取るコミュニティ“六百六十六の獣”の傘下である「烏合の衆の」コミュニティのリーダーをしている・・・・・・ってマテやゴラァ!! 誰が烏合の衆だ小僧オォ!」
名乗っていたらジンの横槍の言葉にガルドが怒りを表す。
その顔は口からは牙が剥き出しとなっており、目は獣の様に鋭かった。
「おい、ここはカフェの店内だぜ?喧嘩すんなら両成敗するぞ。それと話があるなら早急に済ませろ、俺は見た目に反して意外と短気なとこがあるんでな」
正義の冷ややかな視線と言葉に我を返ったガルドは最初の姿に戻る。
「これは失礼しました。話というものでは無いのですが、そちらのジン君が話さない箱庭におけるコミ二ティの現状についてでも話して差し上げようと思いまして」
「ガルド!それは」
「口を慎め能無しの小僧ォ、過去の栄光に執着する亡霊風情は自分のコミニティがどういう状況なのか分かってるのか?」
「その
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