死亡フラグ貰いました。
3話:つかの間の平穏 前編
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こと言うからっ!」
俺のせいかよ。まぁ、手を繋ぐ提案をしたのは俺だけど……。危なかった。
「まぁ、悪かったと思ってるかも。それより、早く行こう?」
これ以上ここにいると、墓穴を掘りそう。いや、マジで。
「どこに行くかわかってる?」
「……ごめん、わかんない」
そういえば、聞いてなかった。遊びに行ってこい、って言われただけで。これではエスコートできないな。
「もうっ。森で遊ぶついでに薪取りに行くんだよ? それじゃぁ……エスコートよろしくね、ダレン!」
そう言ったマリは、まさに眩しいと言える笑顔だった。ほんと、可愛いなぁ! 左手に鉈を持っていて少し怖かったけど。
●●
「ダレン君はちゃとエスコートできるかしら?」
ダレン君とマリの様子を窓から覗く。鉈が飛んできたときには、正直驚いた。
「なに、大丈夫だろう。マリのドジッ娘は相変わらずだなぁ!」
「もうっ! 笑ってる場合じゃないですよ、アルさん」
今は落ち着いているが、昔はもっとひどかった。歩いては転び、皿を持っては落としていた。でも、一番は……
「なに心配するなサーシャ、ダレンならマリのことを守ってくれるかもしれないさ。マリだって……そう思ってる」
私の心配を思ってか、アルさんがそう言う。やっぱり、人の心の変化には敏感な人ね。そこが好きなのだけれど。
「そうね。マリが認めたダレン君だものね」
マリはダレン君を見て少し、良い方向へと変わったのかもしれない。
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