死亡フラグ貰いました。
3話:つかの間の平穏 前編
[1/4]
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
「なんて素晴らしい朝なんだ」
時刻は7時半。太陽はもう高く登っている。
幸いにも俺は“エクリプスウィルス”で死ぬことはなかった。あれ? 発症ってどんな感じになるんだっけ?
(思い出せねぇ……)
なんというか、その記憶だけがなくなっている感じだ。殺戮衝動などは覚えているのに。
「んぅ〜」
俺の寝ている隣から、声が聞こえた。しかも、なんかもぞもぞ動いている。そういえば、ベッドで寝てたんだっけ……あれ? じゃあ、誰が……。
「みにゅ〜〜〜〜〜」
顔を出したのはマリだった。俺の思考が一瞬止まる。何でいんの? え、添い寝までしてくれたの!?
(いやいや、焦ってはならん)
こういう時こそ冷静に朝の挨拶。。よくあるじゃないか、添い寝なんて。慣れてるだろ、……ゲームで。
「マリ、お、おはよぅ」
「ふぁえ。あ〜、ダレンだ〜」
そうして、目を擦りながら起きてきた。寝ぼけている。出てきたのは、まずは顔。その次は白いはだ……裸ぁ!?
「な、なな、おま……」
「どうしたの〜? 顔まっか〜」
マリは笑っているが、さすがに俺は目をそらす。大丈夫だ、何も見えてはいない!
「なんでそっち向くの? 人と話すときは目を見ないと」
そう言って、俺に近づいてくる。後退りするが、ここはベッドの上。限られたスペース。しかも、俺が寝ていたのは壁側なので、すぐに壁にぶつかった。
「いや、お前、上半身、上半身!」
「何を唐突に…………げ」
やっとお気づきになられましたか〜、ってヤバイ! 早くここから脱出しないと!
「ふえぇぇぇぇぇ〜〜!?!?」
叫び声をあげながら、マリは俺に枕投擲3秒前。マリの上を飛び越え、急いで出口へと走る。“翔翼”使うこんな感じかなぁ。
ボフッと枕が俺に当たる。地味に痛い。扉を閉め、寄りかかる。勢い良く閉めすぎたかも。
『ダレンの変態〜!』
「冤罪だ、このやろう!」
「あらあら、若い子達は朝から元気ね〜」
目の前に立っていたのは、サーシャさん。とてもにこにこしていた。
「あ、サーシャさん。おはようございます」
「おはよう。どうしたの? そんな、朝起きたら、隣にマリがが寝てて、マリに声をかけたら、寝ぼけて眠い目を擦りながら上半身裸で起きてきて、目をそらしたら逆に近づいてきて、やっと気づいたと思ったら叫ばれて枕を投げられて、変態呼ばわりされた様な顔をして」
「サーシャさん」
「なぁに?」
「見てました?」
「もちろん!」
やだ、この人。見てるんなら助けてほしかった。変態呼ばわりされることをした覚えはない!
「でも、肌白くて綺麗だったでしょ
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ