序章
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言うケータイと同じ役割を持つ端末を手に取り。メッセージを打ちこむ。
ドアの外の青年が声を掛けて待っていると、彼のケータイにメールが届いた。何かと思ってメッセージを見る。
『あと五分〜〜。』
そこにはこう書いてあった。送り主はもちろん部屋の中。口元をピクピクさせて返信する。
『どこの小学生ですか!いいからさっさと起きてください!ご飯が冷めます!』
しばらくして、返信が来た。
『その熱い想いをご飯に伝えろ!きっと熱いままで居てくれるさ。』
今度こそキレた。躊躇せずにドアを蹴り中に入った。中ではベッドに入っている何かがビクッと動いた。それに近づき、じっとする。耐えきれなくなってか、ベッドから何かがゆっくりと出てくる。そして強張った笑顔で話し始める。
「あははは、おはよう。クールちゃん。どうしたの?目なんか細めちゃって、眼科行く?」
クールと呼ばれた甘いマスクの好青年はそのすらっとした髪をなびかせ無言でリーダーの後ろ襟を掴み部屋の外に引きずり出す。
「あ〜〜ごめんよ〜。ふざけたことは謝るから引っ張るのやめて〜。」
廊下に出たところで手を離す。リーダーが立ち上がる。体のあちこちの埃を手ではらう。
「まったく、クールちゃんいつも僕の扱いひどくない?」
「何か言いました?」
「何でもないです。」
速攻、前言撤回した。冷や汗をかいたところで、クールが話しかける。
「それより手伝ってください。ダイヤさんが起きないんです。」
「はいはーい。」
この家は奥に延びる長屋のようになっていて、二階建てだ。二人の部屋は一階にあり、向かいあっている。
一階にはあと二つ部屋があるがそのドアは開けっ放しで、中には住人はいない。二階には先程出た、ダイヤと呼ばれる少女ともう一人の部屋がある。
二人で二階へ向かう。上からは声が聞こえた。凄く砕けた口調だ。
「Hey〜。ダイヤ〜。起きようぜ〜。早くしねぇとbrakefastがcoolになっちまうぞ〜。」
クールがその男に話しかける。
「ガンさん、起きましたか?」
ガンと呼ばれた黒縁の眼鏡を掛けている金髪に少しの茶髪を混ぜた男はクールを見て、お手上げといった様子で首を降った。
「ダメだねこりゃ。meじゃダイヤをwake upさせられないね。っと、リーダーは起きたの。good morning!」
「はいはい。グッモーニン、グッモーニン。何で朝からテンション高いのあなたは、、、。」
気だるそうに返すリーダー。クールがガンに話す。
「そうゆう訳でガンさんはもう下に行っていいですよ。後はこの人がやりますから。」
「All right!じゃ、後は任せたぜ。リーダー。」
ガンが下に降りていく。リーダー
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