暁 〜小説投稿サイト〜
ウルトラマンゼロ 〜絆と零の使い魔〜
召喚者-ティファニア-part1/半妖精の召喚の儀
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つもりなのは変わりないが。
 一人で勝手に理不尽に憤慨するルイズはふくれっ面のまま教科書を机の上に置く。舞踏会の時からだ、あの使い魔のことを考えるとかなりドキドキしたりイラついたりする。胸の中に今まで感じたことのない何かが湧き上がってくる感じがしている。一体何なのだ?
(夢と現実の区別がつかない?だからなんだと言うの!ご主人様にこんな思いをさせる使い魔が悪いんだから!!あ〜もう!!夢にまで出てきて馬鹿なことばっかり言ってきて!一体何なのよ!!っていうか、なんで私がこんなにイライラしなきゃいけないのよ!)
 頭を掻き毟るルイズは一体今の自分に沸いている感情がなんなのか読み取ることができない。

…夢?ルイズはその単語について一つあることを思い出す。

 そう言えば、サイトが自分に対して夜這いを仕掛けてきた夢を見る前、別の夢を見ていた気がする。確か…ウルトラマンが何人も出てきて…あれ?ルイズはそこで思考を止める。
(どんな内容の夢だったかしら…?)
 夢というものは、起きるとその内容を忘れ去られがちなもの。サイトへの誤解のせいもあって、内容についてルイズはほとんど思い出せなくなっていた。
「た、大変ですぞ!!」
 とその時、全身にフリルをあしらった奇抜な衣装と金髪縦ロールのカツラを着けたコルベールが叫びながら教室に飛び込んできた。コルベールのその姿に教室にいた者は何も言わなかった。というか言えなかった。…あまりにもセンスが微妙かつ残念すぎるのだから。
「ナイスファッションセンス!」
 ただ一人、コルベールの衣装を見たギーシュが褒め称えていた。横ではモンモランシーが懐疑的な目で彼を見ていた。コホン、とコルベールは一つ咳払いをする。一体何を知らせに来たのかコルベールは説明し始めた。
「皆さんにお知らせです!本日から二日後、始祖ブリミルの降臨祭と並ぶ日に―――」
 体を後ろに仰け反って説明するコルベール。すると、コルベールのカツラがスルリと落ちた。それを見て今度はタバサがコルベールの頭を指差しながら一言。
「ツルツル滑りやすい」
「「「あっはははははははははは!!!」」」
「あなたって時々口を開くと面白い事言うわね!」
 教室中がドッ!と笑いに包まれる。腹を抱えながらキュルケはタバサの肩を叩きながら話しかけた。
「ええい!黙らっしゃい!!大口を開けて下品に笑うとは!王宮に教育の成果が疑われる!」
 笑い声が響く中、コルベールは憤慨して生徒達を叱り付ける。教室の騒動が静まりかけたところで、コルベールはコホンっと咳払いし用件を口にした。
「では改めて…我がトリステイン王国の花!アンリエッタ王女殿下がゲルマニアご訪問からの帰りを利用し、このトリステイン魔法学院に行幸なされます!!」
 その言葉に、教室が先程とは別の意味で騒然とな
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