召喚者-ティファニア-part1/半妖精の召喚の儀
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屋の扉を開いてきた。
「ルイズ、朝から何の騒ぎ?少しは隣にいる人のこと…も?」
キュルケの視界に入ったのは、下着姿のルイズと朝からボロボロのサイトの姿だった。
「あ〜あ〜何やってんだか」
デルフはため息交じりに、早朝からの大騒ぎに呆れかえっていた。
「べ、ベッドに忍び込んだんですってぇ!!?」
朝の教室。サイトにベッドに忍び込まれた…と思い込んでいたルイズはサイトに無理やり首輪をつけて歩かせ、逆らったら鞭を振うと言う奇行に走ってしまった。周囲からは当然、ルイズが怪しい趣味に目覚めたようにしか見えず、かなり懐疑的な目で見られている。だが一人で勝手に怒っているルイズはそれに気づいていない。
というより、それ以上に気づくべきなのは、真夜中にサイトに押し倒されたというのはルイズの勝手な思い込みで、ルイズがサイトをブッ飛ばしたところまで彼女の『単なる夢オチ』だったのである。寝ぼけた反動でここまでサイトをブッ飛ばせるルイズの一撃は、ある種の才能かもしれない。
サイトに押し倒されたとルイズから聞いたモンモランシーは顔を真っ赤にしてヒステリックな悲鳴を上げた。
「はしたない!!はしたなすぎるわ!!不潔よ!!」
「そ、そうだぞサイト!なんてハレンチな!!」
ギーシュはサイトがルイズをベッドで押し倒したと言う話を鵜呑みにし、そのことを注意しながらも内心、でも男のロマンだよなぁ〜、と心の片隅で思っていた。ちなみにタバサは無視を通したまま今でも本を静かに読み続けている。
「だ、だから誤解だって!!俺は何もしてない!!」
この事態は一体何のギャルゲ展開ですか!!!それとも痴漢容疑をかけられた男を主人公にした映画か?サイトだって、どこぞの世界の自分みたいにここまでのことはしないと思っていた。
…あれ?どこぞの自分って何さ?と自分で考えておきながら自問自答していたが。
「う、嘘おっしゃい!!あああああんた…ごご、ご主人様のベッドに堂々と…!」
純情なルイズには耐えがたい夢だったのか、そんな夢を見てしまったことを頑なに認めたくないようで、ルイズは滅茶苦茶なほど冷静さを失ってサイトの話を認めようとしない。
「いつ?!誰が!?何時何分何秒!?地球が何回まわった時だよ!!?いつも通り起こしてきただけじゃないか!なのに起き出して早々勝手にブチ切れて人をボロ雑巾みたいにしやがって!というかルイズ、こいつを外せ!!俺は犬じゃない!」
懐かしの子供じみたツッコミを混じらせながら、首輪を引きちぎろうとするサイトはルイズに断固抗議する。キュルケもさすがにサイトが哀れに思えたため、彼の味方に入る。
「現実と夢の区別もつかないの?まったく、寝ぼけてダーリンを殴り飛ばすなんて、淑女のたしなみがなってないわね。実はあんたがいやらしい流し目でダーリンを誘
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