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ウルトラマンゼロ 〜絆と零の使い魔〜
召喚者-ティファニア-part1/半妖精の召喚の儀
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様で、自分が一つだけ使えると言う『あれ』の魔法以外はこれといった系統魔法が使うことができないままでいた。この爆発現象のため、テファは魔法を使うことにやや不安を抱いている。
「でも姉さんの使い魔は?」
 姉に使い魔がいないことが気になったテファが尋ねるが、マチルダはいらないと言った。
「あたしはいいさ。いなくても大丈夫。ゴーレム作れるんだし」
「ほら、でかいのが召喚されることもあるから、外に出な。やり方はあたしが教える」
「え、ええ!?早速!?」
 いきなりやってみると言う流れにテファは動揺を露わにする。
「はいはい慌てない。さ、行くよ!」
 後押しのつもりで、妹分の背中を押すマチルダ。彼女に促され、緊張気味のテファはサモン・サーヴァントを唱えるために外に出る。

 子供たちも強く興味を引かれ外に出てテファの召喚の儀式を見守ることにした。一体どんな使い魔が、彼女の元に召喚されるのだろうか。子供たちがわくわくと期待に胸を膨らませる中、姉から唱え方を教えてもらったティファニアには不安府が募る。でも、姉の言っていることは長年の付き合いもあって理解している。自分を思ってくれているからこそだ。ならばそれに応えよう。
テファは目を閉じ、呪文を唱え始めた。

「我が名はティファニア。五つの力を司るペンタゴン。我の定めに従いし使い魔を召還せよ」

 目を開いて杖を振うテファ。すると、彼女の周囲に五芒星の魔法陣が展開され青白く光った。おおお!!っと子供たちから歓声が上がる。何が出てくるのか、そんな楽しみ感が最高峰に達する。
テファの目の前に、ちょうど等身大の丸い鏡のような発光体が現れる。召喚のゲートの完成だ。系統魔法がこれといって使えないテファが、どれにも属さないこの手の魔法が使えると言うことに関しては、マチルダは安心していた。さて、あとはどんな使い魔が現れるか…。

ブォン、ブォン、ブォオオオオン…!!!

「?」
「何の音?」
 何やら聞いたことのない音が聞こえてくる。まるで暴れ馬のような…いや、それとも違う。とにかくものすごい勢いある音だと言うことは理解できる。なんだろうと思ってゲートを覗き見てみると、まだこのうるさく響く音は聞こえている。それどころか大きくなっている。

バオバババ…!!!

 マチルダは長年の勘のおかげか、何かものすごい危険な何かがゲートの向こうにいると確信した。
「やばい!離れて!」
 すぐにテファを、そして子供たちをゲート前から非難させるマチルダ。彼女の誘導で直ちにゲートから離れたテファたち。
 避難が終わったその途端、ゲートから何か黒い影が飛び出してきた。馬の勢い着いた速さなんでかわいいものに思えるほどのものすごい勢いと速さだった。飛び出したその影は二つに別れた… 
 いや、違う。人だ。
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