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ウルトラマンゼロ 〜絆と零の使い魔〜
召喚者-ティファニア-part1/半妖精の召喚の儀
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始めており、政治・軍事面できな臭さが増していた。はぐれメイジがこの村に金や売却目的の奴隷を求めて現れることも考えられる。
 やはりここは、信用できるうえに頼れる存在が必要と考えた。かといって傭兵を雇うなんて問題外。せっかく雇ってもエルフの血を引く彼女を恐れる奴、または彼女の体を売り飛ばそうとする奴かもしれない。それに自分が稼いでる金に、この村を守る傭兵を雇えるような余裕自体ないのだし、子守なんかやってられないと断られることも考えられる。だからテファに使い魔を召喚させ、そいつに彼女とこの村を守らせることが最善ではないかと考えた。
 意を決したマチルダはその日の日が沈み始めた頃、子供たちもいる前で自分の意見をテファに告白する。
「テファ、使い魔を召喚してみないかい?」
「え、使い魔?」
 急に言われてテファは戸惑う。
「あんた一人じゃ、チビたちを養うの大変じゃないかい?だから、手伝いをやってくれたり、守ってくれそうな使い魔を召喚したら、少しは負担を減らせるかと思って」
「マチルダお姉ちゃん、つかいまってなあに?」
 使い魔ってなんだろうと子供たちが考えている中、まだ6歳ほどの少女が気になってマチルダに尋ねてきた。
「使い魔って言うのはね、召喚したメイジの頼れるパートナーになる奴のことさ。召喚のゲートって奴を作り出し、そのゲートからそのメイジに相応しい使い魔を呼び出すんだよ」
「うーん…」
 使い魔とはいかなるものかを説明したものの、少女はよくわからないと首を傾げている。こんな小さな子に難しい話は無理か。マチルダは苦笑する。そんな中、子供たちの中で年長者に当たる少年がマチルダに質問してきた。
「とにかく、テファ姉ちゃんの魔法で何かが出てくるんだろ?たとえば…えっと…竜とか」
「ドラゴンって、アルビオンの竜騎士たちが乗ってるあのデカくてかっこいい生き物なんだろ?俺も見てみたい!」
「竜ねえ…そいつは結構難しいよ?」
 竜は相当優秀なメイジでないと使い魔として召喚できない。これはメイジの中でよく聞く話だ。お世辞を言っても仕方ないのではっきり思うと、テファにそんなものすごい奴を呼び出せるだろうか?というか、寧ろそいつの世話に手間がかかってしまうんじゃないか?とはいえ、だからってそこら辺の傭兵を雇っても信頼性に欠けるものである。
「僕はグリフォンって奴を見てみたいな」
「かわいい動物がいいな〜」
「俺も使い魔っての召喚できないかな?」
 子供たちが様々な意見を飛び交わせている中、テファは少し不安げな顔をしていた。
「使い魔…召喚できるのかな?だって私の魔法、『あれ』以外は今まで…」
「小さな爆発しか起こんないからって?大丈夫さ、今度はうまくいくって」
 さっきも言っていたが、テファはどういうわけか魔法がうまく扱えない。ルイズと同
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