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転生とらぶる
コードギアスR2
0662話
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ってくれ」
「了解しました」
「それと、ロイド対策にセシルも連れていくように」
「は? まだ技術班の鎮圧に向かうのは早いような気がしますが……隊長がそう言われるのでしたら」
「ああ、任せた。場所はレモンの研究室の近くにある会議室だ」

 その言葉と共に通信が切れる。
 にしても、隊長か。まぁ、体裁として国という扱いにはしたが中身は変わっていない。それ故に隊長という呼び方でもいいんだが、それでも誰か他の奴等に聞かれた時の事を考えると、その辺はちょっと呼び方を代表というのに変えた方がいいのかもしれないな。
 そんな風に思っていると、映像の中ではロイドを含む技術班達の話が盛り上がっており……

『エナジーウイングで攻撃を防げるし、それに広範囲攻撃も可能になるよ』
『そうなると、メギロートの……ん? ちょっと待て』

 何かを話そうとした技術班の男が、唐突に言葉を止めて周囲を見回す。

『この気配は……拙い! 第1級非常事態警報! 奴が……奴が来るぞ!』

 鋭い視線で部屋の扉を睨みつける技術班の男。
 その言葉を聞いて何が迫っているのか理解したのだろう。マードックは顔を青ざめさせ、フィリオは何処か諦めた表情で視線を逸らす。だが、その言葉を聞いた他の技術班の男達は脱出経路を素早く探す。
 にしても、気配とか……ネギま世界の住人でもあるまいに、いつの間に習得したんだ? 恐らくエヴァとか茶々丸からのお仕置きとかで命の危機を感じて目覚めたとかか?

『え? 何? 急にどうしたの?』

 その中で、技術班に入ったばかりで唯一事態を理解していないのがロイドだった。周囲の様子がいきなり変わった事に驚きつつも、取りあえずと逃げる準備をする。
 この辺り、セシルとの長年の経験故なのだろう。

「何が起きるのさ?」

 ラクシャータもまた、不思議そうな視線を画面へと向けている。
 一応、俺とエキドナのやり取りは見ていた筈だが、それでも目の前の出来事とは結びつかないのだろう。

「ま、見てれば分かる。俺達シャドウミラーの、ある意味で日常って奴がな」

 そんな風に呟いている間にも、画面の中ではどんどんと事態が進んでいく。

『正面の扉は駄目だ! 既にそこから逃げるのは無理だ!』
『なら……っ! そうだ、通気口!』

 技術班の男の1人が、部屋の上にある通気口へと目を向ける。その言葉に同意したように頷き、素早くテーブルを重ね上げて高くしていく。

『ねえ、ちょっと。一体いきなり何なのさ』
『あー……ここにいたのが不運だと思った方がいいよ。あ、でも茶々丸ちゃんなら、まだそれ程酷くないかも』
『……残念だが、相手には気配がある。この時点で相手は茶々丸じゃない。恐らくは……我等が大敵、エキドナ・イーサッキ!』

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