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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第403話】
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地表に落ちていき、二の腕から流れ出る流血がセシリアの腕を徐々に赤く染め上げる。
耐え難い苦痛の叫び、セシリアを呼ぶ俺の声を聞き、襲撃者は口元を邪悪に歪めた。
その瞬間、俺の怒りの沸点が限界突破すると同時に、咆哮がアリーナ全体に轟きを上げる。
「……ォォォォオオオオッ!! 俺に呼応しろ!! 打鉄ッ!!」
キンッ!と甲高い高周波音と共に、目映い光が機体から放たれる。
各スラスターの加速力が増し、激しい体当たりの一撃を襲撃者に食らわせた。
「なっ……!?」
衝撃に、アリーナバリアーへと叩き付けられる襲撃者、だが俺は攻撃の手を休めない。
左拳のギガント・マグナムを再度粒子形成させ、それをアリーナバリアーへと叩き付けられた襲撃者に対して放つ。
「く……だが……。 その程度の遅い攻撃、無駄に等しいという事を知れ」
バリアーから抜け出し、回避行動をとろうとする襲撃者――【遅い攻撃なら、その一撃を加速させればいいだけの事】。
「……イグニッションッ!!」
言葉に応えるかの様に、ギガント・マグナムが【瞬時加速】を行い、加速力が増した。
「なっ……! ガハッ!?」
加速力の増した強烈な一撃が襲撃者の機体、サイレント・ゼフィルスを捉える。
更にもう一撃――ギガント・マグナムを放つ。
それも最初から瞬時加速を使っての一撃、左拳のギガント・マグナムが粒子化して消えた次の瞬間には、巨大な右拳がサイレント・ゼフィルスの腹部に直撃を食らわせる。
「グゥッ……!? 馬鹿な……! 武装に備わったスラスターで瞬時加速だと……!?」
「それがどうしたッ! 鈴音だけじゃなく、セシリアまで……覚悟しろよ!!」
「ッ……貴様ァァァッ!!」
ギガント・マグナムを払い除け、ライフルの銃剣を構えて突撃を掛けてくると同時に、無数の粒子ビームによるフレキシブルが俺に襲いかかる。
「……【桜花幻影】……ッ!」
粒子ビームが当たる直前に呟くその言葉に、打鉄が応える――そして。
「……!? 馬鹿な! 桜の花びらだけ残して消えただと……!」
機体は粒子ビームに当たると、大量の桜の花びらを撒き散らし、消えてなくなる――だが、完全に消えてなくなるのではなく、ハイパーセンサーも、コア・ネットワークすら騙す【単一仕様】――。
「オラァアアアッ!」
「ッ!? 後ろ――」
言葉の途中、ギガント・マグナムの拳によりダメージを負う襲撃者。
格闘戦による怒濤のラッシュ攻撃が、徐々に、徐々にその装甲を破壊していく。
「ッ……クッ……! 貴様ァァァッ!!」
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