今更ですよ
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「 お腹減った〜 」
とつぶやいてみるが、誰も反応してくれない
僕は学食に1人で来ている
机の端っこの方に座って、周りの目を気にしながらカレーうどんを食べている
周りの目を気に・・・してるのかなぁ・・・
普通は、女神と会ったり自分が人間じゃないと分かったら
大学なんてどうでもよくなるのだろう
しかし僕は違う。
僕が大学に通えているのは、両親が一生懸命働いて学費を払ってくれているおかげだ
周りがどんなに遊びほうけようが、パチンコしようがギャンブルしようが
僕には関係ない
自分の正しいと思う道を進むのみ
その判断が正解か不正解かというのも大した問題ではない
重要なのは、その判断が自分の意志であるかどうかというところだ
自分で考え、自分で行動し、自分で決めることが出来ればそれでいい
僕はそんな事を考えながら生きてきたんだ
これまでも、これからも
そんなことを考えていると、僕の座っている近くのイスに女子のグループが座った
なにやら雑談に夢中のようで、僕のことなんて見向きもしない
・・・実際見られたら恥ずかしいのだが
しばらくすると、今までの話し声より小さい声でひそひそと話し始めた
なんとなく、ほんとになんとなくなのだが 僕の話題のような気がした
聞き耳を立てていることがばれたのだろうか?
とりあえず文句を言われる、もしくは冷たい視線を向けられる前に僕は席を立った
研究室に戻り、研究のノルマをしっかりと消化してから
僕は帰宅の路についた
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今日もやっと昼休みかー
私は仲のいい友達何人かと学食に来ていた
90分の講義で疲れた頭に栄養を補給しないと
「 今日の気分はチョコチップメロンパンかなー 」
「 ランっていつもそれだよね?ww 」
「 飽きないの〜? 」
「 てか、毎日そればっか食べて何で太らないの? 」
「 そう! 飽きない! 運動してるから! 」
私はみんなの質問に一気に答えて、レジに並んだ
右手にはチョコチップメロンパン、左手にはコーヒー牛乳を持っている
いつもの昼食だ
人が少ないレジを見つけて、みんなより早く支払いを済ませる
さて、どこが空いてるかなーっと
そろそろ人が多くなってきたので空いてる席も少なくなっている
と、ふと目に入ったのは1人でご飯を食べている男子学生
・・・のとなりの空いている席だった
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