第六章
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「ちょっと様子を身に来たのじゃが」
「うん、この通りだよ」
グリーンは店長さんに陽気な声で言葉を返した。
「楽しくやってるよ」
「それは何よりじゃな」
「うん、それでおじさん」
「ブラウニーでもよいがな」
店長さんは笑って自分の名前を言った。
「まあどっちでもよいな」
「そうだね、そこは」
「それでじゃ」
店長さんはあらためてグリーンに言う。
「クー=シーよ」
「今はグリーンっていうけれどね」
「まあそっちも名前はどうでもいいか」
「うん、そうだね」
「まあ元の姿に戻ってくつろいでな」
笑ってグリーンにこうも言った。
「そうして話すか」
「そうだね、僕も毛の色を変えているよりはね」
「本来の方が気軽じゃろ」
「素でいるのが一番楽だよ」
「ではじゃ」
「うん、じゃあね」
グリーンは店長さんと話してそしてだった、毛の色を変えたのだった。
外見自体は変わらない、だが毛の色がだ。
これまでの金色からすっとだ、上から下に綺麗な緑色になった。その姿になってから店長さんに言う。
「くつろいでね」
「話すかのう」
「そうだね、ではね」
「それでじゃが」
グリーンが本来の姿に戻ってからだ、店長さんはこう彼に言った。
「この家はよい家みたいじゃな」
「凄くね、皆僕によくしてくれているよ」
「それは何よりじゃ」
「家族として幸せに過ごしてるよ」
「そして御主もな」
「うむ、幸せをね」
それをだというのだ。
「プレゼントしているよ」
「そうしておるな」
「それが僕達の仕事だからね」
「よい家にはな」
「うん、幸せをもたらすね」
「それが仕事じゃからな」
「そうしているよ」
店長さんににこにことして話す。
「それで幸せに暮らしてるから」
「ならよい、ではこれからもな」
「うん、幸せに過ごすから」
「そうせよ、ではな」
「また来てくれるよね」
「時間を見付けてな」
そうして来ることを約束してだ、そしてだった。
店長さんは家を後にしてグリーンは本来の毛の色に戻ってだ、そうして。
ゴールデンレッドリバーとしてオーウェル一家と共に暮らすのだった。一家はそのグリーンと共に暮らし次々と訪れる幸せの中で楽しく過ごした。
クー=シー 完
2014・4・27
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