第八話 Xasarda
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、二撃目に移る!
下からの振り上げの最中に、手首を捻り、大剣の腹で攻撃を当て、斬撃を打撃に変換。
テツオはそれを、対応速度を明らかに超えたメイスでガードするが、ノックバックが発生。
恐らく……ザサーダがテツオのキャラをイジったな。
だが、これはこれで好都合!
相手が吹き飛ぶその直前に。
左手を一度フリーにし、吹き飛ぶテツオの胸倉を掴み。
そのまま地面に叩き付けた後、上から、突き刺すように、その胴に一撃を叩き込む!
「………!!!!!」
声にならない声を上げて、テツオはそのまま、消えていった。
「……おし、残りは、ザサーダ、お前だけだ」
俺は大剣を地面から引き抜き、ザサーダへと視線を移すと。
ザサーダは、歪みきった笑みで、こちらを見ていた。
「ふ、ハハハハハハハ! 君はなんて野蛮な戦い方をするのか! それが元友人に対してやる仕打ちか!?
足払いに掴み技、投げ技、通常のモンスターに対しては殆ど無効と言える技だというのに。
しかしリアルに体を動かせるSAOならではの技でもある! まるで君の戦い方はSAOならではのPKだ!
これは愉快だ、これは素敵だ! 訂正しよう、君はただの一般プレイヤーではなく、グリーンの皮を被ったPKだ!」
ベラベラと喋るザサーダに、苛立ちを覚える。
コイツは……何を言ってやがる。
あくまでもこんなのは、ドワーフとかの人間に近い敵に対しての独自の攻略法だ。
まぁ……PKにも使えるってのは、あながち間違いじゃあないけどな……。
そう思いながら俺が大剣を構えたその瞬間。
ザサーダは、躊躇い無く、その槍を振りかぶり。
「いやしかし、モンスターが消えてしまってはMPKとして、PK相手には、こちらの分が悪い。
君の背後にいる彼女の戦闘も終わってしまったようだしね。 これは日を改めてさせてもらうことにするよ」
そう口にして、槍をその場に突き刺す。
すると、ザサーダの周りに炎のようなエフェクトが現れ、俺とザサーダの間を阻んだ。
「なんだこのスキル……見たことねぇぞ……!?」
思ったことを口にすると、ザサーダの横に、陽炎の如く、冷たい表情のユイツーが現れる。
「スキルじゃ、ありませんよ。 ただのキャラクターに対するプロテクト、文字通りファイアウォールです。
彼女は私の協力者故に、ここで死なせるわけにはいきませんからね。
この場は逃げさせてもらいますよ。 ああ、あと」
そこでユイツーは区切った後、作った笑みをこちらに見せて。
「ぱんぱかぱーん、ボーナスステージクリアおめでとうございます♪
報酬はなんと、参加者全員レベル+3となります! しかもオレンジポインター免除に、スキル熟練度+100のオマケつき。
とってもおいしいクエストですからまたチャレンジして
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