第八話 Xasarda
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「……ビーターのお前なんかがァァアアアアアアアアッ!」
最後に、歪んだ悲痛な叫びを上げて、テツオが消える。
残りは三人!
「手数が減った! 今なら!」
玖渚がそう叫ぶと同時に、スキルを発動させる。
あれは、昆スキル、一部派生からなる、攻撃スキル……!
「ドラゴンバスタァァァァッ!!!」
青白いエフェクトと共に放たれる、上段、中段、下段を一斉に攻撃する三連続攻撃。
発動中および発動後は多少のラグが訪れるが、その攻撃力は……!
「ありがとう、さよなら……」
盾役のサチをその場から消すには十分すぎる攻撃力だ!
しかもバードナセの恩恵で全部クリティカル。
相変わらずチート武器だ……。
しかし、今の台詞は誰に向けてかけられた言葉なんだ?
まぁ、俺にはどうでもいいことだが、悔いの無い人生を送ったみたいだな。
それがわかりゃ、俺は十分だ!
玖渚が硬直している状態で、すかさず俺が残った二人との間に入り、盾に徹する。
こうなれば、あとはもう時間の問題だ!
「玖渚、回復頼む!」
「了解! 回復アイテムは死ぬほどあるからね! 金持ちナメんな!」
HPバーが回復していくのを確認した後。
残っていた二人、タツオ、ササマルに対して、攻撃を再開する!
「覚悟しろよ! 俺が死者に甘いなんて思ったら、大間違いだゴルァァアアアアアアアアアッ!!!」
テツオに体術スキルの回し蹴りをぶち込み、ノックバックを発動させる。
ダメージは大してないが、これでテツオとササマルの間に距離が出来た。
「玖渚、ソイツを頼んだ!」
「了解!」
ササマルを玖渚に任せ、俺はメイス使いのテツオの前に立ちはだかる。
「ようテツオ……? 14層以来じゃねぇか、なぁオイ? 随分遅い挨拶になっちまったけど、ちゃんと頑張ってるか?
他のメンバーが濃い中、空気化なんかしてんじゃねぇぞオイ!?」
どうせゾンビに言っても何の意味はない。
だが、そう言わずにはいられなかった。
きっと、これで会うのは最後になるんだろうからな!
「………」
テツオは答えない、何も言わない。
そうだろうな……!
まぁ、せめてゆっくり眠ってくれ!
「行くぞオイ!?」
グリュンヒルを振りかぶり、テツオに攻撃しようとした、その瞬間。
俺の行く手を、一本の槍が防いだ。
「まぁまぁ、待ちたまえよ。 そう急くことはない。 急いだところで何かあるわけでもない。
彼を倒されると私もそろそろ困るのだよ。 故に、妨害をさせてもらおう」
その言葉と共に、ザサーダが俺の前に現れる。
……元凶の、MPKか……!
「アンタのホースキラーは、確かに脅威だ。 だが、ビーストテイマーなら、どうせ槍スキルはたかが知れてるんだろ?
なら、大剣スキル特化
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