第八話 Xasarda
[4/9]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
「アルス! 何してるの!? ちょっと! マジでもたないって!」
玖渚も防戦一方だ。
攻撃を防いでいる間にも、背後から攻撃がやってくる。
結果、どちらにしろ攻撃を受けることになる!
くそ……! 本当はとっととザサーダを倒したいが……。
あいつはグリーンポインター。
俺が攻撃したら俺がオレンジポインターになっちまう。
そうなりゃ、ギルドの面々に迷惑をかけることとなる……。
この場合、玖渚に頼むべきなのだろうが、あんな小さいやつにPKなんか頼めるはずがない……!
だから、まずは、このゾンビ共の対処が先!
「玖渚! 壁側だ! 壁を背にして、攻撃を受ける範囲を限定する!」
「わかった! 回復ポーションを使いながら壁に逃げよう!」
そんなやり取りをし、一度壁側へと撤退。
同時に、わずかな間に減った体力を回復。
さて……ここからだ!
「玖渚、俺はバーサークを使う! 俺の体力が減ったら回復結晶かなんかででも回復頼めるか!?」
「ああ、わかったよ! 少しでも数を減らしてね!」
「任せろ!」
これで、一気に相手に大ダメージを……!
そう思い、発動しようとした瞬間。
「う、お……あれ?」
突如、目の前に浮かぶ、スキル発動不可表示。
なんだ……コレ。
そう思った直後、ユイツーの声が聞こえる。
「あはは! そんな強化系スキル、使わせるはずがないじゃないですか。
このクエストの支配者は私なんですよ? 一部のスキル制限くらい簡単に出来るんですよ」
……マジかよ!
コイツは……マズいぞ……!
襲い掛かってくるゾンビ。
対応して、反撃の期を伺う俺と玖渚。
攻撃力は俺や玖渚のほうが上だ……!
しかし、手数では圧倒的にあっちに分がある。
回復ポーションを使う暇もないっ……!
一体、一体でも減らせれば……!
……待てよ、一体?
だったら……一か八か!
「玖渚……ちと盾役頼んだ!」
「え、ちょっと!? そんな無理ゲーだって!」
必死に相手の攻撃に対応する玖渚を横目に、俺は、剣を大きく振りかぶる。
飛んでくる攻撃で、HPがゾリ、と削られる。
一秒。
相手からの連撃。 輝くエフェクト。
二秒。
HPバーが黄色に変化する。 残りはもうない!
三秒!
「リミッター! ブレイク!」
三秒間のみの、短縮溜め!
しかしこれでも……!
「………ッ!????」
目の前で攻撃していた、ダッカーのHPが一気に0に変わる。
そこを、突破口にする!
「輝けッッ!!!」
アバンスラッシュ、グランツァでその間を駆け抜け。
同時にコンボを発動。
振り向きながら発動することで、めくり効果が発動。
隣にいたケイタに六連コンボを叩き込む!
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ