第183話 天地の作戦
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チャ「大魔闘演舞4日目競技パート、『空船戦』・・・開始ッ!!!」
チャパティ・ローラの力強い実況と共に像の上にいる男が銅鑼をゴォォォォォン!!と叩いた。遂に『空船戦』が始まった。船内にいる11人の出場者達は一斉に駆け出した。
ナデ「フ、フラワーメイク、胞子爆弾ッ!!」
最初に攻撃を仕掛けたのは意外にも引っ込み思案なナデシコだった。
胸の前で手を重ね、バレーボールくらいの大きさの草で包まれた球体を近くにいたリキとノバーリに向かって投げつける。2人は素早くかわすが、球体が床に落ちた瞬間ポォン!と音を立てて中から大量の胞子が撒き散らされた。
ノ「おわっ!」
リ「くっ・・前が、見えない・・・」
胞子だらけの中、2人は身動きできずにいた。
無防備な2人の背後に忍び寄る黒い影―――――・・・
ナデ「フラワーメイク、薔薇の庭園ッ!!」
気づいた時にはすでに2人の目の前には色とりどりの巨大な薔薇が襲い掛かってきていた。薔薇の花の鮮やかな緑色の茎にある先が鋭く尖った棘が太陽の光に反射してキラリと光った。
ノ「よっ、と。」
ノバーリは襲い掛かってくる色とりどりの薔薇に一度目を見開いたがすぐに冷静さを取り戻しその場で高く跳躍しナデシコの攻撃をかわした。
リ「アイアンメイク、盾ッ!!」
一方リキは、襲い掛かってくる色とりどりの薔薇に一切驚きもせず、冷静に造形魔法の構えを取り、黒光りする鉄の盾を造形しナデシコの攻撃を防いだ。
チャ「ナデシコの攻撃はノバーリとリキには当たらないっ!」
ヤ「いい戦略だったけどねぇ。」
ラ「とても可憐です!ありがとうございます!」
チャ「あぁっと!別の場所では激しい戦いが繰り広げられていますっ!」
チャパティ・ローラが別の映像魔水晶の映像を見て実況をする。
その映像魔水晶に映っているのは風を操る青年と風を操る少女―――バロンとシェリアだった。
バ「風竜の・・・竜巻ッ!!」
シェ「天神の・・・北風ッ!!」
バ「風竜の・・・咆哮ッ!!」
シェ「天神の・・・怒号ッ!!」
竜と神の風が激しくぶつかり合う。海賊船のボロボロの白い帆がバタバタとうるさくはためく。
2つの風の威力が強すぎて、他の出場者達は船から落ちないようにその場で踏ん張ったり何かに捕まったりしている。他にもチャパティ・ローラの鬘が吹っ飛んだり、観客の女性達のスカートが舞い上がったり・・・
ようやく風が収まった時、バロンとシェリアは息を切らしていた。
チャ「激しく争う海中と蛇姫の風使い!!2人の決
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