暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは〜転生してうちは一族になりました〜
第四話「トラブルを百倍にしてパーティーの主役になろう」
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「……安全神話崩壊、犯罪大国日本ってか……ははっ、笑えねぇ」

人がいないとはいえ往来で堂々といたいけな少女二人を拉致するとはな。二人が御令嬢だと知っての誘拐だろう。奴ら、二人を使って身代金を要求するつもりだろうな。
全く、人の欲望ってのは醜くそして恐ろしいものだ。

「……まあ、見過ごすわけにもいかんな」

面倒くさがりな俺だが流石にこれを見過ごせるほど鬼でもない。
それに少なからずアイツにら対しては“情”というものもあるしな。

「影分身の術」

建物の屋根の上を飛びながら、移動しながら左右の中、人差し指を十字にクロスさせた印を組んで、自分のコピー人間を作り出す影分身の術を発動させ、もうひとりの自分が煙と共に現れた。

「俺の考えはわかるな?」
「ああ」

俺は足を止め、影分身の俺は相づちを打つと、加速して車から死角の位置へあっという間に移動し追跡を続ける。影分身に命じたことはこうだ。まずは先行し誘拐犯のアジトなる場所を見つけ、状況を探らせる。
そしてもし万が一二人の身が危険に晒された時、術を解けという内容だ。
影分身に救出を任せるのも考えたが、もし何らかのダメージを追い影分身が消えることになるのは厄介だ。
なら影分身は特性であるコピーが経験したことをオリジナルに蓄積されるところだけを利用した方が安全だ。
もし影分身しか知りえない情報が俺に入ってきた時は、神威で飛べば問題ない。
作戦を確認しながらいつもの手順で暁の衣に着替え、面を付ける。

影分身のチャクラを感知しつつ再び足を進めることにしようとしたその時、突如地響きが起こる。

「なんだ?」

また足を止め、周囲を見回し状況を確認する。ここから一キロある地点から巨大な樹が現れ、更に無数の根が街に張り巡らされていくのだ。
まるで千手柱間の樹海降誕のようだなと口するが、直ぐにこの惨状の元凶の正体の見当がつき、影分身をもう二体作り出す。

「サポートはあれくらいあれば足りるか」

俺は今度こそ止まることなく追跡を再開する。
あの二体の影分身の役割はあくまでもなのは達のサポート。
一人はなのはに接触し、もう一人は接触した影分身が消えた場合直ぐに出てこれるようにするための裏方だ。
どちらも危険だがアリサ達の方は動けるのは俺だけだ。
仮称、劣化樹海降誕の方はなのはを信じるしかない。

「なのは……お前はやればできる子なんだからな」



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