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魔法少女リリカルなのは〜転生してうちは一族になりました〜
第四話「トラブルを百倍にしてパーティーの主役になろう」
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よ!?」
「考えなおしてアオグ君!昔お兄ちゃんもベッドの部屋に隠してたのがお父さんに見付かって、大変なことになったんだよ!」
「「「え?」」」
「……あ」
まさかのなのはのカミングアウト。俺とアリサ、すずかの「えっ?このタイミングで言っちゃうのかよお前」という頭付近にモノローグでも流れていそうな表情を見て、なのはは自分の失言に気付く。
「えっと……」
なんと声をかければよいか迷い、沈黙が続くなかすずかがかろうじて声を出す。
俺もそれに続く。
「あの……みんな?」
「まあ、その……なんだ?さっきのエロ本買うってのは冗談だから……なんかごめんな」
うん本当ごめんな、恭也さん。
「お、お姉ちゃんはこうも言ってたよ。将来そういう知識も必要になるし、健康な男の子はそういうのに興味があるって!」
「そ、そうよね!私もパパとママ達がそういうことしてるの昔ベッドで寝てる時、隣で寝たふりして見たことあるわよ!」
「「「え?」」」
「……あ」
アリサァ……。
ソレ生々しいにも程があるだろうよ。
見ろよ。
なのはとすずか軽く放心状態になってるぞ。
一応年上としてこの3人にかける言葉を考えた俺は、今後のためになるような言葉を送ることにした。
「お子様には早いって」
「はあ……全く、なんで知りたくもない人様の秘め事なぞ知りなきゃならんのだ」
書店から出た俺は翠屋の前で起こった悲劇を思い出しながら歩く。
あの一言を掛けた後俺は無言で立ち去ったが、残された3人がどうなったかだけは想像がつく。
何も無かった、聞かなかったことにしようと目で暗黙の了解をとったはずだ。明日には例えわざと今日のことを聞いてもナニソレ?としか答えまい。
まあそれが一番だろう。アイツらにはまだ早い。
犠牲になるのは恭也さんとバニングス夫妻だけで十分だ。
「ああ……人ってどこで恥かいてるかわからないんだなぁ」
たった今書店で購入した、イチャイチャパラダイス(年齢確認は写輪眼で誤魔化した)を歩きながら読みつつ、
思わぬ出来事で悟った事を今後の教訓にすることにし、そろそろ家に帰ろることにした。その時だった。
「ちょっと、なんなのよアンタ達!」
「大人しくしろ、このガキ!」
凄く近くで聞き覚えのある声が聞こえた。
「あ?」
声のした方をみると黒いスーツを来た数人の男が二人の少女を黒いワンボックスカーに無理やり乗せようとしていた。
というかあの二人……
「アリサとすずか?」
さっき別れたばかりの後輩二人が怖い顔した男共に車に乗せられ、そのまま走り去って行った。
……昨今の日本の治安は乱れつつあるのです、と犯罪評論家の意見を見事証明してしまうような光景につい感心してしまう。
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