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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Myth5-Cアムルの守護騎士団〜Glauben OrdeN〜
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光騎士団の最強の10人たる星騎士シュテルン・リッターが第五騎士、剣神シャルロッテ・フライハイトだ。
彼女もまた“エインヘリヤル”の一体。ゼフィランサスと同様に確固とした独立した自我を持っている。そして、元“界律の守護神テスタメント”の元3rd・テスタメント、剣戟の極致に至りし者の二つ名を持っていた。今はもう“神意の玉座”より解放され、転生し、どこかの世界で人間として過ごしているはずだ。

「貴女、また勝手に・・・」

「申し訳ありません、ゼフィランサス姫。元パートナーのルシルの事が気になりまして」

シャルロッテはゼフィランサスに深々と頭を下げた後、ルシリオンの元へと歩き出す。

「ルシル。あなたとフェイトが結ばれたのは、私のおかげでもあるんだからね♪ だから忘れないでよ。あの次元世界での出来事を。ルシルが生まれ変わって、私も生まれ変わる事が出来た、あの素晴らしい時間を・・・」

「判ってる。忘れたくない。本音を言えば、今残っている全てを最後まで持っていきたい。だけど、それは叶わない願い。エグリゴリと戦えば否応にもなく魔力を全開させる。そうなればまた失うだろう。でも安心してくれ。大きな代償の果てに待っているのはきっと望みの世界・・・」

「エグリゴリを救済し、神意の玉座から解放され、人間に戻ってアースガルドへと帰り、ここヴァルハラに眠るシェフィリス、シエル、カノンの遺体と魂を解放する・・・」

「ああ。だから私は前へと進み続けるだけだ。ゼフィ姉様。記憶の保護の件、お願いします」

ルシリオンは椅子より立ち上がり、そこまで来ていたシャルロッテの肩をポンと叩いて出口へと向かいだす。シャルロッテも「あ、待ってよルシル」と追いかける。ゼフィランサスはそんな2人の背を見守り、「どうしてあの子にこんな残酷な道を用意するの? 神様・・・」と人知れず涙を流して項垂れた。
ルシリオンとシャルロッテが扉を開け、一歩外に出ると、そこはまた別の創世結界の景色。一番上が見えない程の高さを誇る書棚が渦巻き、渦巻く銀河のように並び立っている。
ここは創世結界“英知の書庫アルヴィト”。複製された魔術・魔法・能力・技術・知識などが書物状と化して収められている場所だ。2人はその中央へと足を運び、エメラルドの円卓へと着いた。ロッキングチェアに腰かけ、ルシリオンが円卓に手を翳すと、円卓上に8冊の書物――魔道書が現れた。

「ねえねえ、なにするの?」

「新たな魔術を創り出す。以前は複製術式に頼っていたと思うんだが、失ったらしくて無いんだ。だから固有魔術として一から組み直す」

一度に8冊の魔道書のページを開き、高速で目を通していくルシリオン。ルシリオンの意識下で複雑な術式が組まれていく。そんな彼をジッと眺めるシャルロッテ。話がしたくてウズウズしてい
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