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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Myth5-Cアムルの守護騎士団〜Glauben OrdeN〜
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ッとした凛然たる表情だった。ゼフィランサスは嘆息し、「姉様〜、って甘えてくれていたルシルはもういないのね」と肘掛椅子へと戻っていった。
「ルシル。一応管理者として、ある程度の干渉は出来る。消失していく記憶。それすなわち創世結界に記録された複製物のこと。複製物が保管されている3つの創世結界の管理者として、消失の優先順を決める事が出来る。と思う」
ルシリオンは目を見開く。それは残酷な提案だった。思い出に順番を決めろというのだ。ルシリオンの姉ゼフィランサスは。全ての複製物――ルシリオンの数多き思い出は、彼を形作り支える宝だ。それに順位を付ける事など出来るはずはなかった。が、ルシリオンは「じゃあ」と前置きし、
「私に光をくれた彼女の居た契約・・・・先の次元世界での思い出を最優先にしてほしいです」
先の次元世界。ルシリオンにとって一番大切で、とても重要な契約だった。自分の幸せを全て捨てて、ただ契約を執行するだけの歯車だったルシリオンに、再び幸せになっていいという選択肢を取り戻させたフェイト・テスタロッサとの出逢い、そんな彼女らと共に過ごした時間のある契約。
もちろんそれだけではない。今その契約の記憶を失ってしまうと、シグナムら守護騎士ヴォルケンリッターの事や“夜天の魔導書”に関する情報を失う事になる。ルシリオンは“夜天の魔導書”の今後の為にそれは避けたいと考えていた。
「そうだね。私としてもその記憶は最後まで残っていた方が良いと思う。フェイト・テスタロッサ・ハラオウン。あなたと事を真剣に、そしてどこまでも想ってくれていた彼女は、忘れちゃダメ」
ルシリオンは「はい」と頷いた。とそこに、「私が居たからこそフェイトと結ばれたってことも忘れないでよね」という女性の声が玉座の間に響き渡った。ルシリオンとゼフィランサスがその声の主の方へと顔を向ける。翼の装飾下の凝ったデザインの両開き扉前に、その女性は独り腕を組んで佇んでいた。
脹脛まで流れる艶やかなアクアブルーのロングストレート。前髪は真ん中で大きく開けて分けているため額が大きく出ている。柔らかな瞳はアザレアピンク。
白を基調とした、裾が波打つフレアードレス。インナースーツも白で統一されており、前立てのラインは蒼。上まで閉められたファスナーの飾りには桜の花弁が施されている。アウターは前立てのない白いショートジャケット。両肩・背中部分にFの両側に翼竜という紋様が刺繍されている。両手には白い籠手。脚部は編み上げのロングブーツに、白い装甲が装着されている。
「シャル・・・」「シャルロッテ・・・」
2人はその女性の名を嘆息しながら言った。ルシリオンの所属していたアンスール同盟軍・アンスールに対抗するために強制参戦させられた、ヨツンヘイム連合軍・複数世界ミッドガルド秩序管理組織左翼・天
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