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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Myth5-Cアムルの守護騎士団〜Glauben OrdeN〜
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て、「毒の効果か!?」と焦りを見せた。

「ううん、毒はオーディンさん自身の魔導で治ったみたいなんだけど、味方の治療の為に魔導を発動させた瞬間にこんな風に・・・!」

「自身の魔導による負荷かもしれん。シャマル。お前の治癒で何とかならんか?」

「そ、そうね。やってみるわ・・・!」

――静かなる癒し――

「っぐあ・・・あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ッ!!」

治癒魔法をオーディンさんに掛けた瞬間、オーディンさんが絶叫した。完全に苦痛の叫び声。すぐに発動をやめる。

「どうして!? さっきはちゃんと効果があって、オーディンさんの助けになっていたのにっ!」

効果がある時とこうして拒絶反応が起きる場合の境界線が判らない。それに魔導を止めたのにオーディンさんの苦しみが治まらない。

「ザフィーラっ、どうすれば・・・!?」

「・・・・むぅ、我にも判らぬ・・・」

「っ・・・シグナムっ、ヴィータちゃんっ、アギトちゃんっ。オーディンさんが!」

今は誰かに助けを乞いたくて、シグナム達に思念通話を送る。真っ先に返ってきたのは『マイスターがどうしたのっ!?』アギトちゃんの切羽詰まった声。アギトちゃんに経緯を話す。オーディンさんが自分で毒を治した事。味方の毒や怪我を治すために魔導を使った事。すると苦しみ始めた事。ここでアギトちゃんから信じられない情報を聴いた。

「・・・記憶が・・・失くなる・・・!?」

『マイスターは魔力がすごく減ると記憶を失うっていう障害を抱えているんだっ。最初の苦しみはきっと記憶を失くしたってことだよっ』

確かにあれだけの広範囲、味方全員を治癒する魔導。普通の魔力じゃ発動すら出来ない。オーディンさんの最大保有魔力量がどれだけか判らないけれど、さっきので一気に枯渇してもおかしくない。

「じ、じゃあ私の魔導で苦しみ始めた理由はなんなのアギトちゃんっ」

それが知りたい。守るべき主を苦しめてしまった私。すぐにでも原因を知って、今も呻き声を漏らしているオーディンさんを楽にしてあげたい。半年という間、オーディンさんと一緒に居たアギトちゃんなら何か知ってると思っていた。けれど、『判んないっ。すぐに痛みも治まるって言ってたし、治癒魔法で苦しむなんて初めてだからっ』と、求めていた答えが返って来なかった。

『とにかく合流しよう。こちらは不手際を犯し、奴らの将を逃してしまった。シャマル、ザフィーラ。味方の騎士たちにはもう解毒剤は必要ないのかどうか、確認してくれ』

私の代わりにザフィーラが狼形態になって地を駆け、近くに居る騎士数人の安否を確認しに行く。そして『全員の安否は確認できんが、我が見たところ毒の効果を残している者は居ない』ってザフィーラが報告をしてくれた。それを証明するか
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