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Myth5-Cアムルの守護騎士団〜Glauben OrdeN〜
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の騎士団。あたしらにピッタリじゃねぇか」

「そ、そうかな。えっと、マイスターはそれでどうかな・・・?」

自信なさげなアギトだが、私は嬉しさでいっぱいだった。だから迷いなく言える。

「ああ、それで行こう。私オーディン。アギト。シグナム。ヴィータ。シャマル・ザフィーラ。我らは信念の下に大切なものを守護する騎士団、グラオベン・オルデンだ」

みんなの顔を順繰りに見る。それぞれ頷き応えてくれた。こうしてシュトゥラ・ラキシュ領アムルに、人数は少ないが一個騎士団“グラオベン・オルデン”が生まれた。

?―?―?―?―?―?―?

――アウストラシア/ネストリア国境:グラープ・デス・ガイスト岩盤地帯

鉄錆色の岩盤が広がるグラープ・デス・ガイスト岩盤地帯。各国に聖王家と謳われる王族が統治するアウストラシアと、ネストリアと呼ばれる国の国境に、ソレはある。広大な岩盤地帯であるそこは、生物の方向感覚を狂わす特殊な磁場が在り、ゆえに精神の墓場(グラープ・デス・ガイスト)と呼ばれ、生物が何一つとして存在していない。
その生物が決して住まう事のないグラープ・デス・ガイスト岩盤地帯のある一画。鋼色の甲冑を着こんでいる人間が百数十人と硬い岩盤に斃れ伏していた。全員の甲冑には何かによって切断されたような痕があり、そこから血が流れ出て血溜まりを生み出していた。
その死体の山の中、同じ鋼色の甲冑を着た者が数十人。そして・・・・

「これが・・・聖王家の番犬の力、なのか・・・」

1人の男が戦慄した声色で呟く。その男の視線の先に、その者は居た。
肩に掛かるくらいの空色の髪、キリッとした桃色の双眸。顔立ちはオリヴィエほど幼い。身に纏うのはハイネックの白のミニワンピース。前立てや縁には幾何学模様の金の刺繍。ワンピースの上に水色のショートジャケットを重ね着して、両腕に銀の籠手を装着している。腰に纏うのは前開きの水色のオーバースカート。白く美しい足を覆うニーハイソックスにロングブーツと、その上から爪先から膝まで隠す銀の脚甲、という格好。
シュトゥラに留学という体裁で出されているオリヴィエ・ゼーゲブレヒト付きの女騎士、リサだ。

「番犬番犬って、獣みたいに呼んでほしくないですね。まぁオリヴィエ様の犬――と呼ばれるのなら問題ないですが」

恍惚とした表情を見せるリサ。場所が場所なら捕まってもおかしくない。

「くそっ。たった独りの変態相手に潰されてたまるかッ。一斉に掛かれッ!」

「変態とは失礼な。私にはリサ・ド・シャルロッテ・フライハイトという立派な名前と、剣姫(ケンキ)という二つ名があるというのに」

――炎牙月閃刃(フランメ・モーントズィッヒェル)――

リサは側に突き立てていた桜色の刀身を持つ刀を手に取り、刀身に桃色の炎を
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