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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Myth5-Cアムルの守護騎士団〜Glauben OrdeN〜
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ダメージを負ったくらいだが、すでに回復している。健康そのものだ。で、シャマル。君の所為じゃない。私が招いた慢心が原因でああなった。だから自分を責めるな」
ホッとしてるシグナム達だけど、シャマルだけはまだしゅんとしてる。あたしにはシャマルの気持ちが判るんだ。マイスターに気にするなって言われても、実際に魔導を使った事でマイスターが苦しんだ。自分を責めたっておかしくない。マイスターがシャマルの頭を撫でると、シャマルはポカンとして自分の頭を撫でてるマイスターの手を見る。
「とは言っても、それでシャマルが納得しないって言うなら仕方がない。罰を与える」
ビクって肩を震わしたシャマルが「なんなりと」って廊下に片膝をついた。マイスターから告げられたシャマルへの罰。それは「医者としての私の助手として働くこと」だった。シャマルはまたポカンとして「それだけですか?」って訊き返して、マイスターに「結構大変なんだぞ?」って微笑みを返した。
「私の魔道は特殊なんだ。だからモニカとルファに伝授できるのは精々病気や怪我の種類や薬品の調合、診察・治療方法などで、ベルカ式の治癒魔法は教えられない。で、シャマルは治癒と補助に優れたベルカ騎士なんだろ? モニカとルファに治癒魔法を教えてくれると助かるんだ」
「なるほどです。判りました。オーディンさんのお役に立てるのなら、精一杯がんばりますっ」
マイスターに手を取られて立ち上がらせてもらったシャマルはもう気落ちしてない。
「なあオーディン。シャマルは助手でいいとしても、あたしらは何すりゃいいんだ?」
「確かに。我らはこれと言って特性は無いな」
「二人が得意なことはなんだ・・・?」
「斬る事です」「ぶっ壊すこと」
「う〜〜〜ん・・・・」
マイスターがシグナム達の身の振り方について考えているんだけど、元の目的を思い出させるために「マイスター、外」って前髪をちょっと引っ張ってみる。
「おっと、そうだったな。君たちの仕事の話は追々だ。今は外の騒ぎを確認しないと」
そう歩き出すマイスターに、シグナム達も「お供します」ってついて来た。エントランスへ近づいた時、モニカとルファとバッタリ会った。そしてあたし達は知る。街の人たちがシュテルンベルク邸に集まったその理由を。
「――ということで、オーディンさんの記憶を失う障害という話がモニカから漏れちゃいまして・・・」
「そしたらみんな、オーディンさんに一言言いたい、だとか、謝りたい、だとか、お礼が言いたい、だとかって・・・」
マイスターが魔力の使い過ぎで記憶を失ってしまうっていう障害の事を、モニカがうっかり知り合いに喋ったのが原因。マイスターに厳重に口止めされているんだよね、あたし達は。魔力枯渇による記憶障害の事を。下手
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