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Myth5-Bアムルの守護騎士団〜Glauben OrdeN〜
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る俺たちから力づくで奪え、と。

†††Side????†††

毒ガスの効果を受けて、私たちの主であるオーディンさんが倒れた。私たち守護騎士プログラムは予てよりこういった攻撃の耐性が付いているから大丈夫だった。でもオーディンさんや防衛騎士団の皆さんに、そう言った耐性のある術がそうあるわけもなく。次々と毒に侵されて、オーディンさんのように体を弛緩させて倒れ伏してしまっている。
オーディンさん。これまでの主のように私たち守護騎士を戦いの道具としてじゃなくて、戦友として、家族として接すると言ってくれた不思議な人。その人が今こうして私たちの目の前で苦しんでいる。出会ってからまだ半日として経過していないのに、私にとってすでに大切な人となった彼を・・・

(助けなきゃ、助けなきゃ、助けなきゃ・・・!)

「ごほっごほっ、油断した罰、か・・・げほっごほっ」

「喋らないでください! 毒が余計に回りますっ! シグナムっ、ヴィータちゃんっ、ザフィーラっ、周辺の敵騎士を、治療を終えるまでまで引き付けて」

「ああっ。オーディンの事は任せたぞシャマル。ヴィータ、ザフィーラ。一気に片をつけるぞ」

「おうよっ!」

「ああ、シャマルの邪魔はさせぬ」

「来い、闇の書。奴らの魔力を糧としてくれる」

シグナムは“闇の書”を手にして戦闘へと戻って行った。オーディンさんが望む戦力を手に入れるために必要なものだから。戦闘の方はシグナム達に任せて、私は私の出来る事を行うのみ。

――静かなる癒し――

癒しと補助が本領の私に出来る事と言えば、治癒魔法で回復させることくらい。負傷治療と体力・魔力回復、そして防護服修復の効果のある静かなる癒しなら、すぐにでもオーディンさんを治療できる。

「マイスターっ、ごめんなさいっ。あたしが側に居たらこんな・・・!」

オーディンさんをマイスターと呼ぶ子――アギトちゃんが泣きながら謝り続ける。それに対して、小さく首を横に振って微笑を浮かべるオーディンさんは『自分を責めるな。私の非が原因だ』と思念通話を私にも送ってきた。それは私への前置きでもあったみたいで、『世話を掛ける。少し回復してもらえば、あとは自分の治癒術式で治せる』って言った。

「いえっ。このまま私が完治させますっ。私は守護騎士ヴォルケンリッター、湖の騎士シャマルですっ。主であるオーディンさん、その相棒のアギトちゃん、それに守護騎士一同の補助と治療は私が一手に引き受けますっ!」

一体どんな成分の毒なのか。症状が一向に和らがない。私の治癒魔法でも治す事が出来ないなんて。ううん、上手く効果を発揮しているんだけど、元凶の毒が完全に払われていないから、治したところでまた感染するんだわ。この戦闘区域を覆っている結界は、空戦封じの他に毒ガスを
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