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蒟蒻打法
第一章
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う彼女達に問うた。
「どう?」
「かなり変わってるわね」
「正直笑いそうよ」
「何それ、って感じで」
「それで打てるの?」
「打ってたみたいね、実際に」
 美希は構えを止めて元の姿勢に戻って答えた。
「打率はそれ程でもなかったけれどそれなりにね」
「しかもホームランも打って」
「パワーもあったのよね」
「あの頃の近鉄のバッターらしくね」
 いてまえ打線だ、巨人の自称最強打線、金でかき集めただけの機動力も守備もない、ついでに言えばそこには野球の戦略すらない野球を知らないファンと称する連中しか賛美しない荒唐無稽と言う他ない滑稽極まる自称を冠した打線よりも遥かにバランスが取れ強力な打線だった。
「あったのよ」
「そうなのね」
「それでも打てたの」
「パワーがあって」
「そうだったのね」
「まあ私はね」
 美希自身はどうかというと。
「守備位置はサードだし」
「パワーあるしね、美希ちゃん」
「打率もいいし」
「正統派っていうの?」
 そちらだというのだ。
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