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Myth5-Aアムルの守護騎士団〜Glauben OrdeN〜
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事が、守るために戦うという事が・・・何よりも嬉しい。だが先程のシャマルとの話が頭の隅を過る。まったく、シャマルには困ったものだ。私まで気になってしまったではないか。主オーディンの目的が何なのか・・・。いや、目的がどうであれ、我らの主である事には変わりない。だから気にするな。

「マイスターっ、あたしだって居るんだからねっ!」

主オーディンと似たデザインの赤い長衣・膝丈までのゆったりとした黒いズボンという騎士甲冑に身を包んでいるアギトが、そう主張しながら私へと飛んできた。しかし何故わざわざ私の顔の前に来るんだ? 主オーディンが見えんではないか。

「あはは、判っているよアギト。頼りにしている」

「どんと頼っていいよマイスターっ♪」

頭を撫でられたことで満足したのかアギトは私の眼前から離れ、主オーディンの肩に降り立った。主オーディンが「なら急ごう。連中は待っていてくれないから」と再び空へ上がろうとする。いけない。このままでは我らは役に立ちようがない。急いで止めなければと口を開こうとしたところで、「あ、あの主オーディン、お待ちください!」とシャマルが先に主オーディンを呼び止めた。

†††Sideシグナム⇒オーディン†††

「――そういうわけで、私たちは武器は持っていますけど、甲冑に関してはその都度主に賜らなければなりません」

「イメージをしていただければ、あとは我々自身が魔力で構成します」

シャマルとシグナムから告げられたのは、守護騎士の騎士甲冑は私がデザインしなければならない、ということだった。そう言えばそうだったか。しかし今から騎士甲冑のデザインを考えている暇はない。すでにイリュリアの騎士団は動いている。仕方ない。本当に仕方ない。どうしようもなく仕方ない。
すまん、はやて。そう心の内で土下座して、これよりずっと未来に於いてシグナムたち守護騎士が着ていた騎士甲冑をイメージする。“闇の書”を介して、私のイメージが守護騎士に伝わる。あ、そう言えば持ってくるの忘れた。取りに行かないといけないな。

「騎士甲冑、確かに賜りました。ヴィータ、シャマル、ザフィーラ」

「おうっ」「ええ」「ああ」

シグナムとシャマルとヴィータの3人は、首にかけていた待機状態のデバイスを手に取って起動した。それを合図としたかのように彼女たちの足元に深紫色の魔法陣が展開される。“闇の書”起動時に現れた六方に円のある六茫星型のベルカ魔法陣。
続けてそれぞれの足元から発せられる魔力光。シグナムはラベンダー、シャマルはミントグリーン、ヴィータは赤、ザフィーラはライトペリウィンクル。黒のアンダーから騎士甲冑へと変わっていき、私の知る見慣れた騎士姿となった。

「準備はいいな。では行くぞ――っと」

いきなり目の前に転移してきた“
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