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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Myth5-Aアムルの守護騎士団〜Glauben OrdeN〜
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ある。そして今度は敵対するという事だ。とは言え、迷う事などない。
現在
(
いま
)
の我らは、主オーディンの下に集いし騎士なのだから。
「そういうことでしたか。判りました、すぐに主オーディンと合流します。シャマル、ヴィータ、急いで戻るぞ」
「え? でも、・・・・判ったわ。ヴィータちゃん」
「言われなくても判ってんよ」
主オーディンと合流するために店の外に出る。シャマルは少しばかり迷った様子だった。理由は判る。今の状態では我々は戦力にはならない。だからこそすぐに主オーディンと合流し、我らが戦力となるために“ある事”をしてもらわなければ。私に続いて出て来たシャマルとヴィータに一度視線を送り、頷き合う。屋敷への帰路を走りながら、主オーディンと共に居るザフィーラに思念通話を通す。
『ザフィーラ。主オーディンはどうなさっている?』
『シグナムか。主らと我は上だ』
そう返答を受ける。上を見上げると、確かにザフィーラとアギトという名の――おそらく融合騎であろう小さき少女と、そして我らが主オーディンが居られた。
膝下まで伸びる黒い長衣。丈の長い黒い外套。黒のズボン。黒の編み上げブーツという、銀色の髪が良く映える騎士甲冑姿。それ以上に私が見惚れてしまったのが、背より展開されている剣のような蒼い12枚の翼。見詰めていると、吸い込まれそうな錯覚を得てしまうほどに輝いていた。
「すごい、綺麗・・・」
シャマルがうわ言のように呟いた。私も呆けてしまったが、すぐさま地上に降り立った主オーディンに、「これよりイリュリアの騎士団と一戦を交えに行かれるのですね」と確認を取る。主オーディンは「この街を守るの私の役目だからな」と即答し、視線をはるか遠くへと向けた。おそらくその視線の先が戦場となるところなのだろう。ならば言うことは決まっている。
「主オーディン。我ら、御身に仕えし守護騎士。戦場へと赴くならば、我らも共に」
主オーディンを前に我々は片膝を付く。すると主オーディンも我々と同じように片膝を付いて、先頭に居る私に右手を差し伸ばしてきた。どうすれば良いのか判らず手を取っていいのか迷うだけだったが、戻さないところを見ると取るのが良いのだと判断し、主オーディンの右手を取る。
外見は中性的だが、やはり確かなる男性としての硬さのある手。グッと手を引かれ、立ち上がらされる。私に続き、シャマル、そしてヴィータと手を引かれ立ち上がる。
「助かるよ。味方の大騎士団もいるが、空戦が出来る騎士が少ないんだ。君たちは空戦が出来るとザフィーラに確認した。アムルを守るために私と共に戦ってくれ、守護騎士ヴォルケンリッター」
「「「「
了解
(
ヤヴォール
)
!」」」」
胸の内に広がるこの思い・・・。嬉しさ、というのだろうか。主と共に戦えるという
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