暁 〜小説投稿サイト〜
【IS】何もかも間違ってるかもしれないインフィニット・ストラトス
闖入劇場
第八七幕 「買い物道とは待つことと見つけたり」
[5/5]
[8]
前話
[9]
前
最初
[1]
後書き
[2]
次話
らの行動にかかっているだろう。だから早く成長して・・・体も心も立派になって、そうしたら同じ舞台で踊ろう。そう決めていた。
予定よりもかなり早まってしまってはいるし未熟な所も多いが、きっとあの子は最後の最後まで食らいつこうとするだろう。それが彼女の楽しみ。それが彼女の望み。
「もうすぐちゃんと会えるわ・・・命と命のぶつかり合う場所で」
彼の背中が見えなくなった直後、小さなつぶやきを残して彼女の存在は周囲の認識から掻き消えた。まるで最初から存在しなかった亡霊のように。
= = =
戻ってきたユウが「変な人に絡まれた」と愚痴をこぼしたり、弾が勉強がだるいという話をしたり、買い物が終了した皆が出てきて大勢で学園に帰ったり。今日一日はあっという間だったと一夏は振り返る。蘭が嬉しそうに抱きしめてくる鈴に目を白黒させたり、ついでに時の人である佐藤さんに出会ってしどろもどろになったりもしたし、弾がセシリアや癒子に告白してものの見事にふられてむせび泣いたりもした。
つららは結局セシリアにべったり張り付いて「短い休暇でしたわ」とセシリアが呻いているのは面白かった。簪はユウと手を繋ごうとし、それに対抗するように癒子が反対の手を繋いだことで連行され様な形になってユウが助けを求めてきたが、残念なことに一夏は鈴の荷物持ちを受け持っているので手は文字通り開いていなかった。他にも買い食いしたり、記念撮影したり、久しぶりに「遊んだ」と言える一日だったと思う。
だけどこの時俺達は全く分かっていなかったんだ。
『奪還か・・・フン、精々踊っていろ。最低限役割は果たしてやるが、後は自由行動をさせてもらう』
『指令受諾。これよりアニマス28は任務を変更します』
『お前は、一夏ではない・・・お前は、違うんだ』
『本当の本当に止めないんですね、チカ様・・・?』
『チカ君の頼みじゃ無けりゃこんな事してあげないんだからね?運び屋じゃないんだから・・・』
『目覚めよ・・・汝は・・・・・・唱えよ・・・』
『さて、風花の舞がどんなものか・・・私が見極めてあげる』
この林間学校を境に―――この世界のあちこちで燻っていた炎が一気に燃え上がることになるのを。
[8]
前話
[9]
前
最初
[1]
後書き
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ