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【IS】何もかも間違ってるかもしれないインフィニット・ストラトス
闖入劇場
第八七幕 「買い物道とは待つことと見つけたり」
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「一夏・・・」
「何だ・・・?」
「空は・・・蒼いね。綺麗な蒼だ・・・」
「そうだな、蒼い・・・吸い込まれそうだ」
だからどうしたという話なのだが、今の一夏とユウにとってはそれすらも話題たりうる十分なものだった。まるで悟りを開いた仏のような安らかで遠い世界を見つめる双眸は、さながら三千世界を見渡す神の如く。では、なぜ2人はそんな表情で空を眺めているのか?その理由は、互いの連れの女子達と別行動中だった女子達が一堂に邂逅してしまったことに起因する。
『うへぇ、ヒモビキニって・・・しかもきわどいなぁ』
『こんなのじゃズレて見えちゃうよ・・・』
『セシリア、如何?』
『嫌ですわそんなの。もうちょっと機能性のある奴にします』
『でもセシリアさんには似合いそうなんだけどなぁ・・・』
『・・・・・・ビキニなんて滅びればいいと思わない?簪』
『・・・・・・同意する、鈴』
とまぁずっとこんな会話が店内から聞こえてくれば自ずと気まずい空気にもなると言うもの。何でも当日までどんな水着を選んだのかを秘密にしておきたいらしく、男子2名は窓際のほとりでこうして空を眺めなければ精神的に耐えられないのだ。2人も新しい水着を買ったのだが、買い物というのは男子の方が圧倒的に早く終わるもの。終わってしまえば手持ち不沙汰なのだ。
「あの雲、大破したF-22ラプターに見えてこない?」
「あぁ、あの端っこで飛び出てるのが尾翼か。見える見える」
「いや見えねーよ!というか何でラプター限定なんだよ!しかも大破してるし!?」
「「・・・!!このツッコミのキレはまさか!?」」
突如意識しなかった方角から飛び込んできた、実家の布団で寝ているような安心感と懐かしさを感じた二人は一瞬目を見合わせ、バッと声の主を振り向いた。
「・・・・・・お前らの中での俺の扱いを垣間見た気がするよ」
―――それは最強のツッコミ神。
―――それはツッコミの究極なる姿。
―――二人が見出した、大いなる親友。
「「きみは行方不明になっていた五反田弾じゃないか!!」」
「なってねぇよ!!というか何故フルネームで呼んだ!?お前ら久しぶりに会ったと思ったらテンションのアップダウンおかし過ぎるだろ!?」
救世主、到来。
「いや、蘭がさ。店に入った途端に鈴とばったり出くわして、そのまま拉致られれちまったのさ。その時にお前らが店の近くで黄昏てるって聞いて」
「で、来たんだ。4か月ぶりくらいになるのかな?久しぶりだね、弾!」
「おーよ!お前も精神はともかく肉体は健康そうだな」
こうして笑いあうのも3人にとっては随分久しぶりだ。何せ2人が男性IS操縦者になって以来、まともに会いに行ける機会は無いに等しかったのだから。特にここ最近やたらと女
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