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【IS】何もかも間違ってるかもしれないインフィニット・ストラトス
闖入劇場
第八六幕 「クイーン・セシリア」
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ングラスの子は・・・
「セシリアと佐藤さん?」
= = =
「・・・貴方、それはどういう意味かしら?」
「どういう意味も何も、下らないものを押し付けるなという言葉そのままですが?」
額に青筋を浮かべる女性の語気が強まった言葉に、まるで1+1の回答を聞かれたように淀みなく答えるセシリア。
女性は見た所いわゆる「女性権利団体」の一員のようで、街頭で署名集めをしていたようだ。内容は「政府による男性IS操縦者の不当な優遇反対に関する著名」だそうで、その為に道行く人を引き留めたりチラシを無理やり押し付けたりと強引な活動を行っていた。無論彼女たちのその主張はあくまで建前であり、実際には男性IS操縦者の地位を少しでも下げて女性優位社会を維持しようという、非常に理解に苦しむことを考えているらしい。
「下らないですって?・・・はんっ!外国人だからまだ日本語がお達者ではないのかしら?」
「あら、貴方日本人でしたの?余りに内容が拙い事ばかり言うので宇宙人か何かかと思いましたわ」
「こ、この小娘・・・!!」
(あのーセシリア?他のメンバーが睨んでらっしゃるのですけど?)
(だからどうかしましたか?私に謝れとでも?)
(・・・まぁそうなるよね。正直私も馬鹿馬鹿しいと思うし)
ざわざわと周囲が賑やかになっていく中心部に立つセシリアと私こと佐藤。そしてそれと向かい合う女性権利団体のおばさんたち。この状況が出来上がったのはほんの数分前の事だ。
――数分前――
「ちょっといいかしら、貴方達!貴方達もコレに著名していってくれない?同じ女性として許せないでしょ?」
少々、いやかなり強引な呼び止めに思わず立ち止まってしまったのが運の尽きだったんだろう。その女性たちは不自然なほど満面の笑みで署名集めの紙を押し付けてきた。この手の人物には今までも何度か捕まったことのある私は「しまった、無視すればよかった」と後悔しながらも、書いた方がごねるより速いと紙に出鱈目な名前と住所を書き込もうとし―――
「貴方達、つまらない事をしておいでですのね。こんなことをしている暇があったら真っ当な仕事をしては?」
(ああああああああ言っちゃったよこの子ぉぉぉーーーー!!!!)
一般人が頭のおかしい団体に一番言いたいけど言えない台詞ナンバーワンを占めるであろう台詞を何の躊躇いもなく即答で言い切ったセシリアに、周囲の気温が数度下がった。この手の団体に目をつけられると何もいい事が無いので皆は思ってても口には出さないのだが、このセシリア容赦せんと言わんばかりに真正面からバッサリ言ってしまった。
だが、女性はそう言った事を言われるのに少しばかり耐性があったのか、頬を引き攣らせながらも笑顔を続ける。取り敢えず著名さえもらえれば本
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