コードギアスR2
0661話
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。それとそっちにいるのがマリュー・ラミアス。このシロガネの艦長で、私同様にニーズヘッグの設計者。……まぁ、ニーズヘッグの設計の時には色々あって忙しかったから、正確に言えばあの機体はシャドウミラー技術班全員が設計者と言ってもいいんだけど」
その言葉がもたらした効果は劇的だった。いじけていた様子のロイドが1秒にも満たない間に激変して、鋭くレモンとマリューを睨みつけたのだ。
「君が……君達があの機体を?」
「そうよ。知ってると思うけど、私達シャドウミラーは幾つもの世界を行き来しているわ。世界ごとに独自の技術が発展してきているんだけど、それらを吸収して完成したのがニーズヘッグよ。実際に戦っている光景を見たのなら、嘲笑する虐殺者の名を持つのに相応しい機体だというのが分かるでしょう?」
レモンの問い掛けに、無言でコクリと頷くロイド。その隣に立っているセシルも同意見なのだろう。特に口を挟む様子は無い。
「で、そんな私達は当然この世界の技術も吸収しようと思っている訳。それで貴方達2人に目を付けたのよ。……アクセルが、だけど」
その言葉に、次に視線が向けられるのは俺だった。
ロイドが逃がして堪るかとばかりに視線を向け、逆にセシルはどこか戸惑ったような視線を俺へと向けている。
「アクセルが僕に目を?」
「そうだな。実際、サクラダイトを使ったとは言っても、この世界の技術でランスロット・アルビオンという機体を作りあげたのは賞賛に値すると思っている。特にあのエナジーウイングは興味深い。それを開発したお前達2人をスカウトしたいと思ってな。正直、輻射波動の技術を持っているラクシャータ・チャウラーも魅力的だったが、残念ながら輻射波動は使用時に若干タイムロスがある。それを考えてお前達2人を引き抜きたいと思った訳だ」
「その……アクセルさん、ありがたいお話だと思いますが、それは断る事も可能なのでしょうか?」
セシルの言葉に、隣のロイドが目を見開く。だが、それは取りあえず無視してその問いに頷く。
「ああ、どうしても嫌だと言うのなら無理にとは言わない。ブリタニアのKMF開発技術に関してはこちらでも接収する以上、時間が掛かるだろうが、ものに出来ないって訳じゃないからな。お前達が拒否をするのなら、次点という意味でラクシャータ・チャウラーを引き抜く事になるだろう」
別にどちらか片方しか引き抜けないという訳じゃないんだが、ラクシャータの方がロイドを嫌っているからな。もっとも、紅蓮関係の技術に関しては従属国の日本からデータを得られるというのも事実だ。まぁ、それを言えばエナジーウイングを含むランスロット系の各技術も同様なんだが。後は純粋に技術者、開発者としての能力だな。ロイドとラクシャータが同等だとしても、その2人より若干落ちるというレ
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