暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epos28夜天に願いを・祝福の風を継ぐ者へ〜From Me to You〜
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†††Sideはやて†††
「――メリークリスマ〜〜ス!」
すずかちゃんのお姉さん、忍さんがワイングラスを掲げて挨拶したのに続いてわたしらも「メリークリスマ〜ス♪」ジュースが注がれたコップを掲げた。
わたしら八神家は今、すずかちゃんの家で開催されてるクリスマスパーティに出席中や。忍さんの挨拶が終わると同時に「はやて、はやて。なんか料理持ってこようか?」八神家の末っ子ってゆう位置づけのヴィータが、わたしの分の取り皿を手にそう訊いてきた。わたしはこのホールって言うてもおかしない広い部屋に点在してる丸テーブルの幾つかを見回す。
(う〜ん、どれも高級なホテルや旅館レベルの料理ばかりや。全部食べたいしレシピも知りたい。食べればある程度は判るけど、全部を食べれるほどわたしは大食いやないし、女の子としてお腹パンパンにしたないし・・・)
うんうん悩みながらキョロキョロしてると、「どうしました、主はやて?」って訊いてきたんはわたしの車椅子を押す係を買って出たリインフォース。リインフォースもまた料理が出来るし、たぶんわたしと同じ思いを抱いてるはず。
そしてもう1人、シャマルやけど・・・「うわぁ、うわぁ、どれも美味しそうですね?」わたし以上にキョロキョロしてて。すでに自分が食べたいものをロックオンしてそうや。でも、そうやんな、やっぱり自分が食べたいものを優先したいもんなぁ。
(最後は・・・)
チラッと見るんは、ここに来るまでにちょう悲しい目に遭ってしもうたルシル君。遡ること数時間前。すずかちゃん達が管理局に務めることへの許可を家族の人たちから貰うために、これまでの魔法関係で起きたことを話すって聴いたとき、わたしも石田先生に話すことを決意した。そやからルシル君が帰ってくるまで待とうとしたんやけど、クロノ君から、ルシル君が帰れへんって連絡を貰った。
(そん時のわたしの狼狽えっぷりは思い返すと恥ずかしくなるレベルやったなぁ・・・)
ちょう話が逸れるけど・・・。わたしは石田先生を自宅に招いて、魔法やルシル君、リインフォース達のこと、わたしの下半身麻痺の原因が魔法の所為であったこと(リインフォースら闇の書が原因とは伝えへんかった)、その麻痺の原因も家族や友達のおかげで取り除けて、時間が経てば全快すること、そんで・・・魔法使いとして目覚めたわたしは、わたしの命を脅かし、でも救ってくれた魔法で、同じように困ってる人を助けたいってことを伝えた。
(最初はやっぱり反対されてしもうたなぁ)
――はやてちゃんの意志は尊重したいと思います。でも、やっぱり危険なことをしてほしくないって思うの。私たちは主治医と患者っていう関係だけど、それでも・・・それ以上にはやてちゃんのことを大切に思っているから――
そこまで想ってくれてたことはホンマに
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