暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epos28夜天に願いを・祝福の風を継ぐ者へ〜From Me to You〜
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るべく動く。が、それよりも早く主はやての壁となったヴィータが「ほい、ほい、ほいっと」周囲に居た私たちに空のコップやボトルを弾き飛ばし、それらを私とシグナムでキャッチする。料理の乗った皿に関しては弾き飛ばすことが出来なかったヴィータは、両手で2枚の皿を手の平に乗せるようにキャッチに挑む。

「わたしはコレ!」「僕はこっちを!」

シャルロッテとユーノもそれぞれキャッチしている中、ヴィータが一度は手の平に乗せた2枚の皿を、「あ、やっぱ無理」とまた周囲に流した。幅がありそして重い皿は深さがあったのが幸いし中身は零れず、1枚はアルフが、もう1枚がシャマルへと飛び、アルフは難なくキャッチしたのだが、シャマルはキャッチすることなく「きゃっ?」と避けた。そしてその皿は「のわぁぁぁ!?」呼吸が整い始めたルシルの頭の上にベチャっと乗った。

「ルシル君がパスタ塗れに!」

「うおい、服の中に入って来た!」

「ちょっ、ルシル!? 女の子(あたしたち)の前で服、脱がないでよ!」

「うわわわ、ルシル、動かないで! わたしにもパスタが落ちてくるよ!?」

大混乱。パスタ塗れとなったルシルが大慌てでシャツを脱いで上半身裸となり、その勢いでパスタがアリシアへと掛かり、アリサやなのは、すずか、フェイトがルシルの姿に頬を赤らめて両手で顔を隠す。シャルロッテは目を爛々と輝かせて見つめている。
自分が避けた所為でこのような事態に陥ったことに対してシャマルが「ごめんね、ルシル君!」と謝っていると、「あわわわ、大丈夫ですかー!?」ファリン嬢がルシルの元へ駆け寄って来て、「あ」パスタを踏んで滑り、また盛大に転んだ。

「きゃっ・・・!?」

「ちょっ、まっ、げふっ!?」

ファリン嬢はシャマルを巻き込んでルシルへと倒れ込んでしまい、ルシルはその2人の下敷きになってしまった。

「お、重い〜」

「おもっ!? ルシル君、私はそんなに重くはないはずよ!」

「ファリンさんも一緒だからだよ・・・! というか、早く退いてくれ・・・!」

「ご、ごめんね、ルシル君!」

「あぅぅ、ごめんなさーい、ルシル君・・・!」

3分と掛からずに起きた大惨事。クリームソース塗れになったルシル、ソースに加えてルシルに吹き掛けられたジュースに濡れたアリシアは、同じように汚れたシャマルやファリン嬢と一緒に着替えに向かった。

「コホン。えっと、なんだっけ?・・・あ、融合騎の話だっけ?・・・?」

彼らを見送り、もう1人の女中、ノエル嬢が掃除を済ませた後(手伝いを買って出たが客人だからと断られた)、シャルロッテが咳払いひとつ吐いて話を戻した。正確にはオーディンとエリーゼの子供云々だったのだが、それは後にでも聞こうと思えば出来るため、「ああ。その技術者と
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