暁 〜小説投稿サイト〜
仮想空間の歌う少年
剣と魔法の妖精歌劇
1ー顔見せ(劇作りのきっかけ)
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そんな漫才みたいな会話をしていると不意にある看板に目が止まった。

「どうしたの?佳?」
「ん?ちょっと疲れたからこのダイシー・カフェで休憩しない?なんか結構歩いたしさ。」
「いいわよ。確かに1時間は歩いてるわね。」

と言う事でダイシー・カフェに入ると。
どこかで見た覚えのある顔の人がいる。あれ?何処ぞのぼったくり商人にそっくり!はは!偶然だね!偶然!
とりあえず俺達はカウンター席に座る。そうするとぼったくり商人のそっくりさんは驚いた顔で話してきた。

「お前スノーか!」
「いえ、人違いです。別人です。赤の他人です。他所者です。スノードロップなんかじゃありません。ドッペルゲンガーじゃないでしょうか?さようなら。」

俺は慌てて帰ろうするが

「俺はまだスノードロップなんて一言も言ってないぞ?」

ニヤニヤしながら笑うマスターが得意気そうな顔だ。

「…ひさしぶりだね。エギル。」
「?佳、この人は?」

詩乃が不思議そうな顔するので俺は笑いながら

「ああ、見ず知らずの他人だよ?」
「今思いっきり名前呼んでたよね??エギルって!」
「ああ、それはきっと値切るの間違いだよ。この店値切れそうってすみませんでした。はい、ちゃんと説明します。」

詩乃がいつものピンタ準備をしていた。俺はまだ死にたくない。仕方ない…説明するか。

ー閑話休題ー

「えっとつまりエギルさんもSAOサバイバーなんですね?」
「おう!ちなみに…」
「補足。ぼったくり商人エギル…が通りやすい。」
「それを呼んでたのはお前だけだからな??」

エギルから出された紅茶を飲みながらSAOであったことを話していた。

「凄いところにいたのね…佳って…」
「まあね」
「それでも戻ってきて良かった…あ、エギルさん。お手洗い貸してください。」
「はいよ。」

詩乃が少しお手洗いに行ってる間。エギルがニヤニヤしながら。

「なあ、佳。ひょっとしてあの子…これか?」

子指を突き出す。

「ん〜?わかんない。」
「わかんないってお前…」
「いや、ひさしぶりにあったから。
それに記憶失くしてたからな。どう接していいからわかんないんだよ」
「あの態度でか…」

はあ、とエギルはため息をつきながら。

「なあ、来週この店来れるか?」
「なんで?」
「いいからーーー少しSAO関係の話だ。」

俺は少し迷った後

「わかった。来週聞く。」

そう言った後。ちょうど詩乃が帰ってきた。

「んじゃそろそろ帰るね…代金はと…」
「今日は俺の奢りだ。」
「!ありがたいな。サンキュー、エギル!」

俺は笑いながら店を出た。

「詩乃。送って行くよ。」
「え、でも…」


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