暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
オリジナルストーリー 目覚める破壊者
オリジナル〜StrikerS 日常編
64話:勉強会 後おいしいお昼
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なよ!しかもごっそり持ってかれた?」
ゆらりとやってきたアリサが、俺の皿の上にある焼きそばをごっそり持って行った。多分半分以上はあるだろう。
「うっさい!少しは反省しなさい!」
「何をだ!?」
「士君、今度はおやつ作って」
「はぁ!?」
「勿論、ここにいる全員―――つまり七人分や」
「ちょっと待てはやて、もしやと思うがそれ俺を抜いていないか!?」
何だ何だ、この皆(主に五人)からの冷ややかな目は!?俺が何をしたっていうんだ!
「おいしくなかったら、怒るからね?」
「可笑しいだろ、それ!作ってくれって頼んでおいてそれは―――」
「オハナシ、する?」
「口答えしてごめんなさい、是非作らせてください」
遂になのはの秘奥義『オハナシ』が出てきてしまう始末に。五人は焼きそばを食べ終え、皿は置きっぱにさっさと勉強へ戻ってしまった。
畜生!一体全体、俺が何をしたっていうんだ!!
「まぁ今回のは、流石に僕も弁護できないね」
「ど、どういうことだそれは!?」
「自業自得ってことだよ」
焼きそばおいしかったよ。それだけ言い残して、カオルはなのは達の後を追う様に行ってしまった。
高町家の庭に残ったのは、俺と龍也だけ。
「………」
「…………」
「……えぇっと、龍也は手伝ってくれ―――」
「誰がするか」
ブリザードが吹き荒れるかのような冷たい一言に、俺は完全に固まった。
龍也はフン、と鼻を鳴らし、バカを見るような蔑む目で一瞥して、足早に行ってしまった。
「―――……」
取り残された俺。庭には鉄板セットと八枚の皿、野菜や材料を入れていたボールや容器、それに調味料。
これら全てを一人で片付け、尚且つあいつら全員分のおやつまで作ることになってしまった。
そんな事言うんだったら作らなければいいって?バカ言え、俺は『オハナシ』の餌食にはなりたくない。
「―――何故だ…」
しかし何故、俺はこんなことをしなくちゃならないんだ…
「俺が一体、何をしたって言うんだ―――ちきしょおおおぉぉぉぉぉぉぉ!!」
―――もう、叫ばずにはいられなかった。
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