暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
オリジナルストーリー 目覚める破壊者
オリジナル〜StrikerS 日常編
64話:勉強会 後おいしいお昼
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を受け流して続ける。

「愛情っつっても、それは食材に対する愛情だ。食材に感謝し、その上でおいしくなるように願いながら、食べる相手を思って作る。それが料理だと思ってる」

ズルズルズル、と麺を啜る。うん、まぁ普通に作ったものよりかは、うまくできてるな。

「まぁ後の半分は作り方だ。どれだけ蒸せばいいのか、とか…万遍なく粉をかける、とかな」

これについては、経験だな。俺は(ぜんせ)での事もあるし、そういう意味ではこの中ではダントツだろう。

「にゃ、にゃははは…」
「そ、そうなんだ〜…」
「士君の料理の秘訣、また知れてよかったわ」
「はやてちゃん、そう考えるんだ…」
「……なんか振り回された感じが否めない…」

まぁ俺の気がかりはそれよりも……

「カオル、いい加減機嫌直したらどうだ?」
「………」

泣き止んではいたが、ブス〜っとした顔でこちらを睨んでくるカオル。何なんださっきからこいつは?

「…僕の……」
「あぁ?なんか言ったか?」

カオルの顔の近くまで耳を近づけると、

「僕の…ハーレムが…」
「………」

………ナニイッテルンダ、フジャケルナ!
っと、ネタはこれぐらいにして。

「何言ってんだ、お前」
「だってさ〜…あの空間で男は俺だけだったんだよ?」
「バカ言ってねぇで、さっさと食ったらどうだ」

なんだよもう、とふてくされるように口を尖らせる。

「男だったらさ、誰だってあの状況は喜ぶでしょ!?学校内で噂の美少女五人に囲まれて勉強するんだよ!?それが昼食だって、僕の楽園(パラダイス)をぶち壊されて…」

今度はメソメソと泣き出すカオル。本当にこいつは…何を言ってるんだ。

「お前なぁ…考えてもみろよ。お前その話学校の男共(やつら)にでも言ってみろよ」
「え……?」
「間違いなく、お前死ぬな」

駆紋の一言で、カオルの顔が一瞬で青ざめる。どうやら頭で考えて、最悪な状況を思い浮かべてしまったようだ。

「まぁ取りあえず、飯食えよ」
「…うん」

カオルはちゅるちゅると焼きそばを食べ始める。
やはり飯を食う事は大切だ。『食べる』とは人が良くなると書くからな。

「てかハーレムはないだろ、カオル。いくら学校で噂されてる五人だって言っても、結局内容は勉強してるだけだろ?喜べるところなんて、何処にもねぇだろ」
「………」
「それに噂されてるって言っても、俺から見たらどこの中学生と変わんない、普通の女子五人だ。仮に俺一人だったとしても、あんまし喜べる状況じゃあねぇな」
「「「「「………」」」」」

……って、あれ?なんか空気が冷めていく感じがする。何故だろう?

「………」
「ん、なんだアリサ―――っておい、俺の焼きそば持ってく
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